え? もう20年?? マジか… 20世紀最後のクルマvs.21世紀最新のクルマをガチ比較

■SUV対決

●トヨタ 初代ハリアー VS トヨタ 4代目ハリアー(現行)

 初代ハリアーがデビューした1997年の頃、「SUV」はまだ「RV」と呼ばれていて、当時の人気ナンバーワンは2代目パジェロだった。

 そこに、カムリのプラットフォームを使った都市型SUVとして、ハリアーがデビューしたわけだが、最初はユーザーもとまどった。

20世紀最後のモデル(トヨタ 初代ハリアー)……全長4575×全幅1815×1665mm、直4DOHC、2994cc、220ps/31.0kgm、10.6km/L(10.15モード)、322万9000円(3.0 FOUR)、SUVブームの火付け役
20世紀最後のモデル(トヨタ 初代ハリアー)……全長4575×全幅1815×1665mm、直4DOHC、2994cc、220ps/31.0kgm、10.6km/L(10.15モード)、322万9000円(3.0 FOUR)、SUVブームの火付け役

「RVとしては軟派」とか「オフロード走ったら壊れそう」とか、クロカン系と比べてタフさが足りないと考える人が多かったようだ。

 ところが、使ってみるとこれが便利で快適。似たようなコンセプトのクルマがどんどん増えてきて、アッという間にSUVへと主役が交代してしまったのだ。

 しかし、SUVが大流行した結果、ライバルの数も激増。皮肉なことに、モデルチェンジを経るごとにハリアーはだんだん目立たない存在になってしまう。

 現行ハリアーも、走りの機能という点では文句なしなんだけど、やっぱりいまひとつ先代からの代わり映えがしない。先代を引きずっているというか。

21世紀最新のモデル(トヨタ 4代目ハリアー・現行)……全長4740×全幅1855×1660mm、直4DOHC、1986cc、171ps/21.1kgm、14.7km/L(WLTCモード)、413万円(Z 4WD)
21世紀最新のモデル(トヨタ 4代目ハリアー・現行)……全長4740×全幅1855×1660mm、直4DOHC、1986cc、171ps/21.1kgm、14.7km/L(WLTCモード)、413万円(Z 4WD)

「最初にSUV市場を切り拓いた」という意味で、初代ハリアーの大きな功績は不滅ってことですかね。

●採点
・20世紀最後(初代ハリアー)…進化 1点/対ライバル 9点/インパクト 9点/存在感 9点
・21世紀最新(4代目ハリアー)…進化 8点/対ライバル 6点/インパクト 5点/存在感 7点

(TEXT/鈴木直也)

●スズキ 3代目ジムニーvs スズキ 4代目ジムニー(現行)

 3代目ジムニー(JB23系)は1998年のデビューだから、なんと20年にわたって作られ続けた長寿車だ。

20世紀最後のモデル(スズキ 3代目ジムニー)……全長3195×全幅1395×1710mm、直3DOHCターボ、539cc、64ps/5.4kgm、16.0km/L(10.15モード)、119万8000円(XL)。20年売られたロングセラー
20世紀最後のモデル(スズキ 3代目ジムニー)……全長3195×全幅1395×1710mm、直3DOHCターボ、539cc、64ps/5.4kgm、16.0km/L(10.15モード)、119万8000円(XL)。20年売られたロングセラー

 国内にも熱狂的なファンがいるが、世界的にもジムニーでないと入れない道がたくさんあって、ランクルと並ぶ「絶対不可欠なオフロードのインフラ」になっている。

 しかし、そうはいっても“20世紀のクルマ”だけに、基本設計の古さはそろそろ限界。その流れもあり、2018年に待望の4代目へとフルモデルチェンジを実施することとなった。

 現行モデル(JB64系)はデビューするやアッという間にバックオーダーの山を築き、一時は納期待ち約1年という人気ぶり。その進化は期待を裏切らぬものだった。

21世紀最新のモデル(スズキ 4代目ジムニー・現行)……全長3395×全幅1475×1725mm、直3DOHCターボ、658cc、64ps/9.8kgm、16.2km/L(WLTCモード)、161万1500円(XL)
21世紀最新のモデル(スズキ 4代目ジムニー・現行)……全長3395×全幅1475×1725mm、直3DOHCターボ、658cc、64ps/9.8kgm、16.2km/L(WLTCモード)、161万1500円(XL)

 完全新設計の強靭なフレーム、専用チューニングのエンジン、副変速機付きトランスファーなど、ナリは小さくても中身は本格派。ディーラーにファンが殺到したのも無理はない。

 ついでに言えば、ベンツGクラス似のスタイリングも、なんかパロディみたいで愛嬌たっぷり。これならシャレで乗りたいという人もいるんじゃないかな。現行モデルに優位性ありですね。

●採点
・20世紀最後(3代目ジムニー)…進化 1点/対ライバル 8点/インパクト 5点/存在感 6点
・21世紀最新(4代目ジムニー)…進化 8点/対ライバル 10点/インパクト 8点/存在感 9点

(TEXT/鈴木直也)

次ページは : ■軽自動車対決

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…