え? もう20年?? マジか… 20世紀最後のクルマvs.21世紀最新のクルマをガチ比較

■セダン対決

●11代目トヨタクラウンvs 15代目トヨタクラウン(現行)

 11代目クラウン、超ビミョウですね~。10代目はモノコックボディになったり、横滑り防止装置VSCを採用する4WDのマジェスタがあったりと書くべき点が多かったモデルだし、はたまた12代目はデザインで大成功した「ゼロクラウン」だ。相当のクルマ好きでも11代目のクラウンをイメージできる人は少ないんじゃなかろうか。

20世紀最後のモデル(トヨタ 11代目クラウン)……全長4820×全幅1765×1455mm、直6DOHCターボ、2491cc、280ps/38.5kgm、12.3km/L(10.15モード)、375万円(アスリートV)、高級路線をまい進!
20世紀最後のモデル(トヨタ 11代目クラウン)……全長4820×全幅1765×1455mm、直6DOHCターボ、2491cc、280ps/38.5kgm、12.3km/L(10.15モード)、375万円(アスリートV)、高級路線をまい進!

 もちろん私も覚えていない。どんなクルマか即答できるの、評論家・永田くらいかもしれません。そんなクラウンでもソコソコ売れていたのだから凄いと思う。

 そして現行クラウンである。

 開発にあたり「徳川になるなよ!」と言われていたという。ご存じの通り徳川は15代将軍で終わった。クラウンも15代目にあたります。ウマいことを言うシャレモノがいたもんだ。

21世紀最新のモデル(トヨタ 15代目クラウン・現行)……全長4910×全幅1800×1455mm、直4DOHCターボ、1998cc、245ps/35.7kgm、12.4km/L(WLTCモード)、509万9000円(RS)、スポーティさも感じさせるセダン
21世紀最新のモデル(トヨタ 15代目クラウン・現行)……全長4910×全幅1800×1455mm、直4DOHCターボ、1998cc、245ps/35.7kgm、12.4km/L(WLTCモード)、509万9000円(RS)、スポーティさも感じさせるセダン

 現行クラウンも11代目と違いデザインの方向性を大きく変えてきた。ゼロクラウンと同じ大変革です。これが思ったほど評価されなかったように見える。セダン離れのなか、ブレーキをかけられなかった。

 クラウン成功の鍵は「時代と協調していけるか」だと思う。引き分け。

●採点
・20世紀最後(11代目クラウン)…進化 1点/対ライバル 3点/インパクト 3点/存在感 3点
・21世紀最新(15代目クラウン)…進化 1点/対ライバル 3点/インパクト 3点/存在感 2点

(TEXT/国沢光宏)


【番外コラム】20世紀 vs 21世紀メルセデスベンツ Cクラス&BMW3シリーズはどのくらい進化?

●BMW3シリーズ

 BMW3シリーズの4代目(E46)は1998~1907年のライフサイクルだったモデル。この頃は全長4470×全幅1739mm、ホイールベース2725mmと比較的コンパクト。日本の道路事情にもマッチしていた。

 バブル期に登場した2代目(E30)が六本木カローラと揶揄された時代から3シリーズの栄光を脈々と受け継ぎ成長したのがこのE46だった。

 現行モデルのG20のデビューは2019年。サイズは全長4715×全幅1825mm、ホイールベースは2850mmと大きくなった。

 直4、直6、直5ディーゼルとすべてターボエンジン。半自動運転ともいえるADAS機能や通過した道のリバースをアシストするなどデバイスの進化も著しい。

いつの時代もBMWはFRセダンの世界的なベンチマーク
いつの時代もBMWはFRセダンの世界的なベンチマーク

●メルセデスベンツCクラス

 2000年に登場したW203Cクラスは、メルセデスがクライスラーとの合併後に登場。このためかATのマニュアルモードシフトパターンはクライスラー譲り。

 デザイン面でアメリカンな影響を受け、ヒカリモノも多く採用。佳き時代のメルセデスといった大人しい乗り味などが魅力的だった。

 現行モデルは安全性を重視し、Eクラスとプラットフォームを共用するクラスを超えた高級感が魅力だ。

 すべてのエンジンに低フリクション化新技術を施し、マイルドハイブリッド採用ありきのダウンサイジングを実施。実用的で低燃費なモデルになっている。

現行Cクラスはクォリティが大幅アップ!!
現行Cクラスはクォリティが大幅アップ!!

(TEXT/松田秀士)

【画像ギャラリー】レヴォーグ、ジムニー、クラウン…人気モデルの「20年前」と「今」をギャラリーでチェック!!!

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