■「本格オフロード車=無骨なインテリア」という考えはLX600には当てはまらない
インテリアもホリゾンタルなラインが目立つデザイン。太めのアシストグリップに気がつかなければ、本格的にオフロードを走るクルマとは思えないすっきりとした仕上がり。
またクルマとドライバーの一体感を高める「Tazuna Concept」を採用。4つのカメラを用いて全面に車両周辺の映像を映し出し、タイヤ位置の把握をアシストする12.3インチ大型タッチディスプレイと、ヘッドアップディスプレイの採用でスムースな視点移動、直感的な操作が可能になり、悪路でもスタックすることがないよう運転に集中できる環境を作り出した。
加えて車両そのものの制御状態を示す7インチディスプレイも装備されたことで、オフロードで必要不可欠な車内外の情報が画面を切り替えることなく表示され、ドライバビリティの向上に役立っている。
■パワートレインは3.5L、V6ツインターボと3.3Lディーゼルツインターボ
エンジンはダウンサイジングされて3.5L、V6ガソリンツインターボとなったが、先代の5.7L、V8よりも出力で38psパワフルな415psに。最大トルクも650Nmと20%以上増大。
発表された公式資料には、触れられていなかったが、公開されたビデオではガソリンエンジンに加えて、新型ランクル同様に3.3L、V6ディーゼルツインターボ(ランクル300は309ps/700Nm)が用意されることも明らかになった。いずれのエンジンもランクル300に搭載されているものと同じと思って間違いない。
10速ATは発進時以外ほぼ全域でロックアップされ、ダイレクト感を追求。先代の8速ATよりもリズミカルで心地の良い走りと、高速燃費の向上、発進加速・オフロード性能の向上が同時に可能となった。
■オンロード・オフロード性能向上と安心・安全のための新機能・制御技術の精密化
オンロードでの高速走行安定性、オフロードでの路面追従性の確保を両立するため、より車高調整幅の大きな、自動調整機能付きアクティブハイトコントロールサスペンションを採用。
加えて前後左右への車両姿勢の変化に対応しバネレートを随時最適化することで、旋回・加減速時でも大きなボディサイズのLXをより安定させる機能も備えている。
精密電磁弁を用いたきめ細やかで滑らかな減衰力制御方式に変更されたことにより、路面の状態やドライブモードの変化にも素早く応答できるようになった。
タイヤ性能の向上、リニアな操作が可能な電動パワステ・電子制御ブレーキシステムを採用・精密化することで、滑りやすい路面での走行安定性や安心感をも提供している。
また「どこへでも行き、生きて帰って来られる」ために、路面状況に応じたオフロード支援機能をさらに拡充。6つのモード選択が可能なマルチテレインセレクトにより、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンションを統合制御し、ドライバーによるモード選択や各種センサー情報に応じた自動最適化を行い、誰でもクルマの限界走破性能を引き出すことも可能になった。
もちろんクロールコントロールやダウンヒルアシストコントロール性能、前後輪の電動デフロック機能も向上、静粛性も高まり極限走行時であっても高級感を感じることができるようになった。
さらに、LEXUS初採用の指紋認証式プッシュスタートスイッチによるセキュリティの向上、予防安全パッケージであるレクサスセーフティシステム+の採用も大きなポイント。
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