■豪華仕様「VIP」グレードと走破性重視「F SPORT」グレードを新規設定
今回のフルモデルチェンジの目玉の一つとして、これまでの実質1グレード構成から、後席居住性重視、独立4座シート豪華仕様の「VIP」グレードと、日本国内専用仕様の走破性重視グレード「F SPORT」の2つが新規設定された。
VIPは独立4シーターで後席の居住性を最優先させた、「オフロードでのセンチュリー」とでもいえる仕様。専用の読書灯、オーディオシステムが準備され、極地での仕様も勘案して後席専用のエアコン吹き出し口や温風エアカーテンを装備。
USBやDC電源、HDMI端子、ヘッドフォンジャックなども揃え、オフロードでも快適な乗り心地とくつろぎを提供する。
リアコントロールパネル内のリラックスモードボタンをワンプッシュするだけで、助手席が前方に移動し、ヘッドレストとリヤシートディスプレイが倒され、助手席後ろからオットマンが展開。
そして最大で48度(!)のリクライニングが可能となり、レッグスペースが最大1000mm、なんと1m分も確保されるというレクサスならではの「おもてなし」。また新素材・新形状のシートで悪路での乗り心地の良さを確保している。
■ボディサイズは先代からわずかに大きくなったが車重は200kg減か
ボディサイズなどの詳細なスペックは今回発表されなかったが、黄金比とされるホイールベース2850mm、アプローチアングル・デパーチャーアングル・ランプブレークオーバーアングルなどの対地障害角44度、最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、最大渡河性能700mmは新型ランクルや先代同様。
先代LX570が全長5065mm、全幅1980mm、全高1910mmでランクル200系よりそれぞれ+115/10/40mmだったこと、ランクル300系(ZX)が全長4985mm、全幅1980mm、全高1925mmであることを考えると、新型LXはおそらく全長5100mm、全幅1980mm、全高1940mm前後となるのではないかと思われる。車重は2500kgを若干上回るだろう。
■標準仕様のスピンドルグリルはメッキフレームがなくなりすっきりとした印象
今回のLXのデザインは、ややマッチョな先代とは異なり、より優雅かつ繊細ですっきりとしたものになった。また新型ランクルとの差別化も図られているが、側面から見るとやや似ている。
細かく見ていこう。ブランドを象徴する水平基調のスピンドルグリルは、真ん中にスリットが入ったメタリックな横に長いバーが7組積み重ねられて立体的にフレームレスのグリルを構成するという非常に凝った滑らかなデザイン。ワイドかつ堂々とした存在感を主張する。
またヘッドランプは、レクサスお約束のL字型のクリアランスランプが視覚的な奥行きのある、より立体感のあるものへと変更され、高級感を引き立てている。
サイドビューはいかにも堅牢そう。ボディ最後端のDピラーはレクサス独特のウエッジシェイプでくびれの位置が高いところにあり、視覚的な流麗感を強調している。
高い位置までプレスされたボクシーなホイールアーチは、300系ランクルによく似ているが、フロント部分含めよりアグレッシブに見える。
リアビューはお約束のL字形状のテールランプに加え、ボディ左右に一直線に伸びるLEDランプがサイドボディの水平なアクセントラインと一体感をもってデザインされている。Lのバッジではなく、LEXUSと5文字のロゴが入った。
タイヤ、ホイールはレクサスで最大の22インチ鍛造アルミホイールが新規設定された。18インチ、20インチも設定される模様。
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