軽やミニバンでは一般的! インパネシフトの長所
■インパネシフト
インパネの手の届きやすいところにシフトレバーを置いたもので、古くはN360のMT車などで採用され、近代では1997年登場の三菱 シャリオグランディスが採用。
以来コラムシフトだったミニバンやSUVだけでなく、軽自動車を含む乗用車でも採用例が増え、現在の日本車ではかなりの勢力となっている。
【長所】
・フロアシフトの操作性の良さとコラムシフトの省スペースという双方のメリットを持ち、大きなデメリットは浮かばない
■ダイヤル&スイッチ方式
P(=パーキング)、R(=リバース)、N(=ニュートラル)、D(=ドライブ)はダイヤルやスイッチ、走行中のシフト操作はパドルで行うという車も増えている。
なおシフト位置自体はインパネやフロアであるが、プリウス、フィットやヴェゼルのハイブリッド、アウトランダーPHEVなどのPレンジがボタンとなっているのもその1つといえる。
ダイヤル式はジャガー XFやXJ、レンジローバーといったジャガーランドローバーの各車、スイッチ式は日本車ではリーフ、ノート e-POWER、NSX、レジェンド、ステップワゴンやCR-Vのハイブリッド、フェラーリやランボルギーニの各車などが採用している。
【長所】
・未来的な印象が強まる
・シフトレバーを置かないことで空いたスペースを収納や、増える傾向にある操作スイッチを置くスペースに使える
【短所】
・車種による差が非常に大きいが、操作に慣れるまで時間の掛かるものも多々ある。
シフト位置は車種によってなぜ違う?
パドルシフトの普及、車の操作系を電気信号でつなぐ「バイワイヤ技術」の登場により、AT車の場合、シフトレバーとトランスミッションが機械的なパーツは不要になったことが、シフトの位置や方法の自由度が増している理由のひとつ。
それゆえ、メーカーは車種に応じてベターなものを選んでいるという側面もあるだろう。
ベンツ Aクラスのような音声認識の登場で、シフトレバーは近い将来、走行中のシフト操作のみパドルで行い、P、R、N、Dに入れるのは音声を使うようになるのも夢ではないかもしれない。
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車の高性能化・高機能化によって、シフトレバーという基本的な装備も多様化が進む。だからこそ、操作方法や設置位置は各メーカー、各モデル横並びで統一してほしい。操作ミスや運転リソースの軽減に繋がるからだ。
やや面白みには欠ける話ではあるが、操作ミスによる事故の一端は、こうした車種ごとの操作性の違いが一端を握っている可能性もあるだろう。(編集部)
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