【高齢者の免許更新は1年おきに!】 クルマ界 こうなってほしい14の提言 [カーライフ編]

[クルマ編][道路行政・マナー編]と、クルマ業界の未来を考え提言してきたシリーズも今回が最後。[カーライフ編]をお届けする。

 新時代に入っていきなり痛ましい事故が続いている。

 もちろん法を厳しくして取り締まるのも手だ。だが「厳しくなったから運転気をつけよう」では、早晩慣れて同じことが繰り返されるだけなのではないだろうか。

 事故による悲しみの少しでも少ない国を目指して、なにができるのか。真剣に考えるべき時期にきた気がする。

【導入されない自動ブレーキ 眩すぎるライト…】 クルマ界 こうなってほしい12の提言 [クルマ編]
【信号の歩車分離 高速料金…】 クルマ界 こうなってほしい15の提言 [道路行政・マナー編]

※本稿は2019年5月のものです
文:国沢光宏、清水草一、竹岡圭、岡本幸一郎、ベストカー編集部/写真:Adobe Stock、shutterstock、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年6月10日号


■追尾もせずに、捕まえる気満々の待ち伏せ取り締まりはやめてほしい!

(TEXT/竹岡圭)

 安全を確保するためではなく、ただ捕まえるための取り締まりにしか思えない時ってありませんか。

 特に駐車違反の取り締まりは、クルマの往来が多くて本当に邪魔になる場所では、なぜかやってない。

 路上駐車はないほうがいいのはわかるけれど、なぜやってるのか取り締まる順番と意味を考えて~っ!

「こんなとこよりほかにもっと取り締まる場所あるだろがよおおおおー!!!」って思うこと、確かによくある

■道路族の利権! 「旧・道路特定財源」の税金は不当な徴収だ!!

(TEXT/渡辺陽一郎)

 自動車取得税や同重量税などは、道路建設などに使う税金として設けられたが、2009年に道路特定財源制度は廃止。従って今は課税根拠を失ったが、徴税は続いて一般財源に使われている。

 クルマのユーザーは不当に税金を納めているのだ。消費増税後も取得税の代わりに環境性能割の徴税が続くのはいかがなものか!

■排気量で上がる自動車税と揮発油税!! 理不尽すぎじゃない?

(TEXT/岡本幸一郎)

 クルマにかかる税金が高いのは今に始まった話ではないが、なかでも理不尽なのがコレ。

 排気量が大きいほうが効率がよいケースもあるのに現状の税制はメーカーの努力を無にするに等しい。古いクルマが割増になるのも意味不明だ。

 そして揮発油税に消費税がかかる燃料の二重課税もひどい話だ!

■メディアは連発しすぎ! 事故時にブレーキ痕は残らない!!

(TEXT/国沢光宏)

 今や事故時にブレーキ痕が残ることなど“ほぼ”ない。なぜか? ABSや横滑り防止装置ついていると一瞬しかロックしないし、最近のECOタイヤは黒いタイヤ痕が残るほどのゴムを残さない。

 なのにTVや新聞など「タイヤ痕ないからブレーキ踏んでない」だって。

技術の進歩で「常識」だって日々変わってゆくのだ

■高齢者の免許更新は1年ごとにすべき!

(TEXT/編集部)

 現在71歳以上の免許の更新は3年だが、運転に必要な身体能力の低下は著しいし、その間に認知症など重大な病気を発症してしまうかもしれない。

 不幸な事故を減らすため、1年更新くらいに短縮すべき!

■警察機関は、事故検証に「EDR」をもっと積極的に使うべき!

(TEXT/国沢光宏)

 軽自動車を除きエアバッグ開く事故を起こしたら、車載EDR(飛行機のフライトデータレコーダーと同じ)が事故直前の速度やアクセル開度、前後方向のG、左右方向のG、ブレーキペダルを踏んでいたかなど記録している。

 1時間もあれば解析可能なのだから、警察はもっとEDRを事故原因追及に活用すべきだ!

自動車版フライトレコーダーともいえる「EDR(イベント・データ・レコーダー)」

「EDRってなに?」と思った方はこちらの記事もぜひ。→暴走か故障か?? なぜEDRを使わないのか?? 痛ましい事故の原因を追及をせよ

■値上げと値下げを繰り返す「自賠責保険」のカラクリ

(TEXT/渡辺陽一郎)

 自賠責保険料は、値上げと値下げを定期的に繰り返す。その理由は「事故が増えて保険金支出が増えたから」という常識的なことではない。

 自賠責保険は、損しても得してもいけないと法律が定めている。そこで値上げして保険料を溜め、値下げして吐き出すことを繰り返し、保険収支を均衡させている。

 つまり作為的に値上げと値下げを行うわけで、顧客に不親切!

だからといって高い値段で固定されても困るんですけども

■アルミや樹脂パーツが増えて、マグネット式標識が貼りにくい!

(TEXT/竹岡圭)

 初心者マークの装着位置って、車体の前面と後面の「地上0.4以上1.3m以下の見えやすい位置」って決まってるけど、最近のクルマはアルミとか樹脂などのパーツが増えて、その場所にマグネットでくっつかないこと多いんですよ。

 周囲から見えないと意味がないものなんだから、時代に合わせて法律も変えて~っ!

地味ながら重要な提言。こんな風に吸盤で貼れる車ばかりではないし、そもそも吸盤は耐久性の面から不安が残る

■最悪は青天井! コインパーキングの料金がわかりづらい!

(TEXT/清水草一)

 コインパーキングは便利だ。でも、あまりにも料金の変更が激しすぎる! いつのまにかすんごく高くなってたりするから、油断していると大変なことになる。

 上限料金の設定も、看板をよーく読まないとわかんなかったりするケースがある。なかには「ほとんど詐欺じゃん!」と叫びたくなる所もあるぞ!

都内でも場所によって天と地ほどの料金の違いを感じるコインパーキング。目ん玉飛び出ます(表現が古い)

■受注前倒しが激しすぎる!

(TEXT/渡辺陽一郎)

 今は新型車が登場する時、生産を伴う発売の数カ月前に、予約受注を始める車種が増えた。早々に受注すれば、発売前に売れ筋グレードなどがわかり、生産開始と同時に納車も始められるからだ。

 その代わり顧客は実車を見ずに商談を行い、注文したあとも長々と待たされるハメになってしまう。不親切な売り方だ。

■実は大きなリスクも! 「残価設定ローン」に頼るべからず!

(TEXT/渡辺陽一郎)

 残価設定ローンは、月々の返済額が安い代わりに、返済期間を終えても愛車は自分の所有にならない。この時に乗り替えを提案できるから、メーカーと販売会社は力を入れる。

 ただし返済額が少ないから、ユーザーは常に多額の債務を負担する。事故が生じた時の精算など、危うい面も多いのだ!

申し込みの際にはよく注意して

気になった人はこちらの記事もチェック!→「噂の「残価設定型ローン」で得する人と損する人と大事な注意点」

■まさかの実体験! 一部の自動車保険会社はとても悪質!

(TEXT/岡本幸一郎)

 実は先日、追突事故に遭ったばかりで、今回の相手方のA社はよくしてくれていて満足なんだけど、かつて筆者の親族がぶつけられた際のB社の対応は本当にひどかった。

 まず、現場では相手方が全面的に非を認めていたのに、後日まったく話が変わっていてビックリ。

 ラチがあかないので鑑定をという話になったら、裏から手を回して子飼いの鑑定士に自社に有利なインチキな鑑定をさせた。その後、裁判でひっくり返したけどね。とにかく面倒な相手で、書ききれないほどネタはある。

 保険会社なんて似たようなものと思っていたけど、メジャーなS社が実は業界内で極めて悪名高いことも知った。みなさん、保険会社は選んだほうがいいですぞ。

まさかまさかな実体験からの提言。皆様もお気をつけて…

■カーシェアは結果的に業界衰退の引き金にならないか?

(TEXT/渡辺陽一郎)

 クルマのキーワードは「CASE」といわれ、Sは「シェアリング」の略。時代の流れで準備する必要はあるが、普及をうながす時は慎重に考えたい。

 カーシェアリング車両は、不特定多数の人が使うから公共交通機関に近く、ユーザーは車両に愛情を持ちにくい。業界的にも販売とアフターサービスが弱まる。

最近はサブスクリプションサービスも花盛り。3月にはトヨタの「KINTO」もスタートしたが、果たして

トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」についてはこちら→【プリウス月々5万円乗り放題は高いか安いか!?】 トヨタ定額利用サービス「KINTO」の実態!

■確かに事故は多いが、高齢者の免許返納は後ろ向きの発想じゃないだろうか

(TEXT/渡辺陽一郎)

 自宅前の坂道を登るのが辛くなり、クルマの大切さがわかった時に運転免許の返納を迫られる。残酷な話だ。

 認知症を発症した時などは、運転免許を返納すべきだが、そうならない対策を講じたい。

 緊急自動ブレーキに加えて、運転者の状態も検知して、危険な時は安全に停車させる。抜本的な対策が必要だ。

歩行者検知や下記の技術など、こちらは急いでも急ぎすぎることはない

たとえばこの記事のような技術の導入も「アリ」だと思う→「もしバスの運転手が気を失ったら…」安全技術の最先端!! 商用車で世界初搭載

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