クルマと道路は切っても切り離せないもの。交通ジャーナリストの清水草一が、毎回、道路についてわかりやすく解説する当コーナー。今回はいよいよ間近に迫った年末年始の渋滞について考察していこう。
文/清水草一、写真/フォッケウルフ
■一般道も1月2日の渋滞には注意が必要!
今年も押し詰まり、渋滞の季節がやってきた。年末年始の渋滞は、GWやお盆とはやや性格が異なる部分があるので注意したい。
第一に年末は、大都市部を中心に、一般道(首都高や阪高など都市高速を含む)が年間で最も混雑する時期になる。
一般道の渋滞のピークは、「年内最後の金曜日」というのが定番だが、今年はそれが12月29日。年末年始休暇の開始時期は会社毎に異なるが、26日あたりから始まって、29日には半分以上の会社が休暇に入る。よって、渋滞のピークは「12月25日以前の金曜日」が目安で、今年の場合は12月22日になる。
12月1日に発表された警視庁の「年末年始における都内一般道の渋滞予測」によると、以下のようになっている。
やはり渋滞のピークは22日で、続いて25日、26日、27日と続き、28日で平均レベルに戻り、その後は通常の週末レベルにまで減少する。
一般道の渋滞は、NEXCOの高速道路の渋滞と違って、「下り渋滞→上り渋滞」への切り替えはその日のうちに完了するため、年明けからは非常に落ち着いた状況になる。
ただ、注意すべきは1月2日だ。通例、2日は一般道が意外と混雑する。元旦は家庭でゆっくり過ごし、2日は年始の挨拶回りや外食、ショッピングに当てるケースが多いことが原因と推測される。外出を3、4、5日に延期すれば、思わぬ混雑にはまる確率は下がることになる。
コメント
コメントの使い方