■大画面でナビが使える歓び
筆者的は普段から2つのサービスを比較しながら使っているが、前述したようにナビに関してはCarPlayで「カーナビタイム」をメインにしている。
理由としてはこのアプリが2018年9月から日本で最初に「CarPlay」に対応したこと。そして2020年8月にはCarPlayの新しい機能である「ダッシュボード」にいち早く対応したからだ。
ダッシュボードはナビの地図画面と再生中の楽曲データや次の交差点案内などを画面を切り替えることなく、一覧表示することができる機能でサードパーティとしては初対応となる。
もちろん有償ゆえに年間のコストはかかるわけだが、お試し期間などを活用してYahoo!カーナビや他のアプリと比較しながら自分にジャストフィットするアプリを選べば良いだろう。
また「DMH-SF700」のディスプレイは上下(高さ)、左右(横)、前後(奥行)、角度の調整が可能なので多く車種への取り付けだけでなく、視認性にも配慮されているが、実際HD画質による画面の美しさは見事で特に斜め方向からでも視認性は十分確保されている点が魅力と言える。
またパネル自体も静電方式を使っており物理的なキーを持たないことで見た目も美しい。
■YouTube動画再生や専用アプリによる高い利便性
DAの能力の善し悪しは接続するスマホとの連携がどこまで出来るか、にかかってくる。
ケーブル1本で2つのサービスに対応できることはもちろんだが、ポイントはスマホの能力を引き出す専用アプリである「CarAVAssist」をスマホにインストールすることでWebブラウザー経由でYouTube動画(一部制限あり)も楽しむことができる。
このアプリの優れている点はスマホ側でDAのカスタマイズが行える点で、壁紙やお気に入りのWebサイトの設定、さらにファームウェアの更新にも対応する。
さらに使ってみてこれは良い、と感じたのがホーム画面を初めとしたカスタマイズ機能で、使用頻度の高い機能をウィジェットとして選択するだけでなくサイズの変更も可能だ。
この他にもAVソースやオーディオ設定などのアイコンのカスタマイズも可能。このDAには2名分のホーム画面を作成、記憶できる「パーソナルHOME」機能を搭載しているが、この機能自体も前述したアプリ上で設定が可能だ。
ここで設定した画面はスマホと本体がBluetooth接続された際に自動的に反映される。この部分は使いこなしていく中でそのありがたさが徐々にわかってくる部分と言える。
■音声アシスタントは多彩だが・・・
DAのユーザビリティを向上させる音声アシスタント。
CarPlayであれば「Hey Siri」の発話でおなじみの「Siriアイズフリー」が、Android Autoであれば「OK Google」でおなじみの「Googleアシスタント」が使えるので目的地検索や楽曲の呼び出しなど、そしてハンズフリー通話のコントールが音声だけで行える点は両方ともほぼ共通している。
これに「DMH-SF700/SZ700」はAmazonの音声アシスタントである「Alexa」にも対応する。接続するスマホ内のAlexaアプリから専用の「カロッツェリア スキル」を追加(本体のQRコードを撮影するだけ)することで再生ソースの切り替えなども含めた操作を音声で行うことができる。
Alexaに対応するスマートスピーカーやリモコンなどはサードパーティから数多く発売されている。これを活用すれば車内から家電のコントロールも可能だ。現在、Amazonからはこれらを可能にする「Echo Auto」も発売されているが、それをDAに組み込んだのがこの商品の大きな魅力と言える。
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