【レクサス、アクセラ…】2018年早々苦戦中のクルマたちの「いいところ」5選

■マツダ アクセラハイブリッド 2018年1月販売台数46台

 アクセラは、マツダ期待の世界戦略車だ。多くの国で販売しており、高く評価されている。

 日本で人気が高いのは、ハッチゲートを装備したアクセラスポーツだ。セダンは3割ほどのシェアにとどまっている。

 ハイブリッド車は、そのセダンのなかで10分の1の不人気車だから街中で見かけることはほとんどない。が、ペースがいいだけに、ハイブリッド車の実力は非凡だ。

 発売された直後の自動車専門誌のインプレッション記事を読み返してみれば、その評判の高さが分かるはずである。多くのメディアや評論家が絶賛していた。

 パワートレーンは2Lの4気筒エンジンにモーターの組み合わせだ。トヨタ方式のハイブリッドシステムだが、200cc大きいエンジンを積んでいることもあり、力強い走りを見せる。本家のプリウスよりパンチ力があり、ブレーキのフィーリングも悪くない。

 しかもリーズナブルな価格設定だ。

 驚いたことに、(同門であるアクセラの)2.2Lディーゼルターボより安く設定している。人気は今ひとつだが、満足度はかなり大きいと思う。

■日産 シーマ 2018年1月販売台数18台

 日産のフラッグシップセダンで、初代モデルは爆発的に売れ、シーマ現象を引き起こした。

 現行型である5代目は、フーガをベースにしているが、風格と押しの強さは大きく違う。フーガよりホイールベースは150㎜も長く、全長は5mを越えているから堂々とした体軀だ。

 フロントマスクはきらびやかだし、後席のスペースを広げたVIP仕様だから存在感も際立っている。大柄な人でもゆったりと座れるし、後席はイージークローザー付きだから半ドアの心配もない。

 パワートレーンは3.5LのV型6気筒エンジンに1モーターデュアルクラッチ方式のハイブリッドだ。2tに迫る重量ボディを軽々と加速させ、静粛性も高いレベルにある。モーター走行も可能。

 また、リムジン感覚の上質な乗り心地を実現しながらスポーティなハンドリングを実現した。銀粉本牧目の化粧パネルや後席ヘッドレストモニターや電動リクライニング機構など、装備も至れり尽くせりだ。レクサスLSと比べても買い得感は群を抜いて高い。

■ホンダ ジェイド 2018年1月販売台数77台

 中国東風本田汽車で先行発売し、日本には2年遅れで上陸したジェイド。

 まず1.5Lエンジンにモーターを組み合わせたi-DCDハイブリッドがデビューし、それから3カ月遅れて1.5Lのターボ搭載車が加わっている。

 スタイリッシュで走りもよかったので売れると思った。が、意外にも販売は低迷し、不人気車のレッテルを貼られている。

 その理由はいくつか考えられるが、3列目シートとラゲッジルームが狭く、乗車定員も6人乗りとなっていることが大きいようだ。販売価格も、この車格だと少し割高と感じられる。

 だが、立体駐車場に入れることができる背の高さだから、ワゴン感覚で使いたい人にはいい選択になるだろう。

 パワーユニットも魅力的だ。ハイブリッド車でも瞬発力は鋭いし、ドライバビリティも優れている。ターボは気持ちいい加速を楽しめ、ハンドリングもスポーティだ。ボディの大きさと高さを意識させない軽快な身のこなしを見せ、運転するのが楽しい。

 クルマだけでなく人も見分けられる衝突軽減ブレーキを採用するなど、先進安全装備も抜かりはない。

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