広州モーターショーの注目車劇場 世界初1000km走るSUVやアルファードのぱくりミニバンに唖然!

■小鵬汽車 Xpeng G9/チャイニーズテスラと呼ばれるXpengの最新EV・SUV

発表されたXpeng G9は中国市場には2022年第三四半期、世界市場には2023年に発売予定。世界戦略車だけにユーロNCAPや欧州のWVTAEU(車両認証基準)の基準を満たしてのデビューとなる
発表されたXpeng G9は中国市場には2022年第三四半期、世界市場には2023年に発売予定。世界戦略車だけにユーロNCAPや欧州のWVTAEU(車両認証基準)の基準を満たしてのデビューとなる
洗練されているXpeng G9のエクステリアデザイン
洗練されているXpeng G9のエクステリアデザイン

 チャイニーズテスラといわれている小鵬汽車(Xpeng=シャオペン)は、テスラモデルYやNio ES6、Li Xiang Oneといった中国のBEV・EV対抗のBEV・SUV、Xpeng G9を公開した。

 XpengはGACグループの元上級幹部2人によって2014年に設立。Xpengは中国国内だけでなく、EVの普及率で世界をリードしているノルウェーに主力のP7セダンやSUVのG3を2021年8月から輸出を開始。

 同社の創業者の一人、ヘンリー・シャ氏によれば、今回発表された同社の第四弾G9も世界戦略車として、世界中に輸出するそうだ。

 G9には都市部での半自動運転を想定したXpeng初の半自動運転、オートパイロットシステムのXpilot4.0(チップはNVIDIA製)を搭載。

 残念ながらG9のモーターの出力や航続距離、バッテリー容量は明らかにされていないが、これまで登場したモデルたちの実力を鑑みると、少なくとも316kW(430ps)/655Nm、0→100km/h=5秒未満、WLTP航続距離は500km(80kWhのリチウムイオンバッテリー)というスペックを上回ってくるだろう。

 バッテリーはエントリーレベルのG3やP7と同様、車載電池メーカー世界最大手のCATLのリチウム電池を搭載していると思われる。

 急速充電は800VをサポートするXPOWER3.0を使用し、最大480kW、670Aを超える急速充電ステーションを使用する場合には200km走行分の容量を5分以内で充電できるという。

 世界戦略車として開発されているだけに、中国のC-NCAPはもちろん、欧州のユーロNCAPやWVTAEU(車両認証基準)に準じているという。

 2021年9月に5つ星のユーロNCAP安全性評価を受けたNio ES8のように中国車も年々安全性が急速に向上しており、今後こうした中国製EVが衝突安全基準や認証基準を欧米の基準に合わせてくると、日本導入も可能だから、日本車メーカーの脅威になってくるのは間違いない。

 このG9は2022年第三四半期に中国市場で発売され、2023年には世界に投入される。どのようなモーターを搭載してくるのか、1充電あたりの航続距離はどうなるのか見ものだ。

■長城汽車(GWM)の新型メカドラゴン/SUVメーカーが仕掛けた高級セダン

SUV専門メーカー、長城汽車が高級セダン市場に殴り込みをするべく発表した、その名も機甲龍(メカドラゴン)
SUV専門メーカー、長城汽車が高級セダン市場に殴り込みをするべく発表した、その名も機甲龍(メカドラゴン)
やはり中国では4ドアセダンの大きいモデルが人気なのか
やはり中国では4ドアセダンの大きいモデルが人気なのか

 長城汽車(GWM)はSUVメーカーとして独壇場ともいえる強さを誇っているが、同社がピュアEVサルーンの第一弾として発表した記念すべきモデルがこのメカドラゴン(機甲龍)。車名を聞いて思わず吹いてしまったが、まるでメカゴジラを思わせるアルマジロの鎧のようなデザインが迫力満点。

 バッテリー容量は115kWhの大型バッテリーを搭載することで中国のCLTPサイクルの航続距離は802kmと、1000kmには到達しないが、こんな巨大なボディで航続距離802kmとは拍手もの。充電も、わずか10分で航続距離の50%、401kmに達するという。

次ページは : ■BUICK新型GL8 BEV/まんまアルファード! ビュイックのBEVフラッグシップミニバン

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