オヤジのセダンとは言わせない! 圧倒的パワーが魅力「日産 スカイライン400R」
発売当初はセールス面で苦戦を強いられた13代目スカイラインのV37型。しかし、プロパイロット2.0、3.0リッター V6ツインターボのVR30DDTTエンジン、Vモーショングリルなどの“日産らしさ”を打ち出した2019年7月のマイナーチェンジで華麗なる復活を遂げた。
なかでも一番のトピックとなったのは400Rの追加ラインナップだ。R33 GT-Rのコンプリートカーとして発売されたニスモ400Rのネーミングを継承したこの新顔は、名前負けしないハイスペックが最大の持ち味。
スタンダードモデルが搭載するVR30DDTTが最高出力304psであるのに対し、400Rでは専用の渦電流式ターボ回転センサーを採用するとともにブースト圧を回転限界領域まで使いきれる値に設定することで、スタンダードモデルからプラス100psのハイパワー化を実現。日産の国内モデルでは初搭載となる水冷式インタークーラーにおいても強化ウォーターポンプを採用することで冷却性能を向上させている。
他にも電子制御ショックアブソーバーをはじめ、アルミ製造ブレーキキャリパー、大径ブレーキディクス、19インチアルミホイールといった400Rの専用装備もマニア心をくすぐってやまない。
カムリに負けないオラオラ顔のスポーツセダン「トヨタ カローラ」
1966年の発売以来、日本国民の大衆車として活躍してきたカローラは、2019年9月に登場した通算12代目の現行モデルで大きく様変わりしたことで話題となった。
先述のカムリと同様に、TNGAに基づくグローバル共通プラットフォームの採用でスポーティなデザインと走る喜びを追求。日本の環境に合わせて開発された専用ボディは3ナンバー化されたものの、最小回転半径は従来モデルと同等の5.0mを実現(G-Xグレード15インチタイヤ装着車。16、17インチタイヤ装着時は5.3m)するなど、取り回しの良さが配慮されたものとなっている。
顔つきもより精悍でスポーティさを強調し、1.2リッターの直噴ターボエンジンと6MTを搭載するW×Bグレードにおいても2連続させたJ字形状のクリアランスランプとデイライトの採用で横方向に伸びやかで鮮烈な印象を表現。水平基調のリアコンビネーションランプもワイド感を強調するスタイルへと生まれ変わっている。
2022年3月にはモータースポーツ起点のデザインを採用したGRカローラも発表。ベース車両はセダンではないものの、もはや“カローラ=大衆車”の図式が成り立たないほどの大きな魅力に溢れている。
復活希望!? 狙い目の中古スポーツセダン1「三菱自動車 ギャラン フォルティス」
ラリーアートの復活が何かと話題の三菱が2007年8月に発売したギャラン フォルティス。
その自慢のひとつは軽快な走りにあり、平成17年基準排出ガス75%低減レベルを達成した新開発の2.0リッターDOHC MIVECアルミエンジンと低燃費を実現したINVECS-III6速スポーツモードCVTの組み合わせが高い動力性能と環境性能を発揮。
SPORTグレードのCVT車にはパドルシフトを採用するなど装備も充実していた。エクステリアデザインにもコダワリをみせ、ひと目見て三菱のセダンとわかる新デザインアイデンティティを同社セダンとして初採用。三菱セダンの伝統である逆スラントノーズと安定感のある台形グリルを組み合わせることで躍動感と存在感を表現した。
2008年7月にはプレミアムスポーティ4WDグレードの“ラリーアート”を新設定。専用パーツで武装したエクステリア、低・中速域トルクを重視した2.0リッターMIVECインタークーラーターボエンジン、フロントヘリカルLSD・アクティブセンターディファレンシャル・リア機械式LSDで構成するフルタイム4WDシステムなど、ラリーアートの名に恥じないスペックが与えられた一台は今振り返っても魅力的だ。
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