■BOXがヒット作になり得なかった理由とは?
パワーユニットはベース車と共通で、マイナーチェンジで新たに設定された1Lと1.3Lエンジンが搭載された。組み合わされるトランスミッションは発進加速性能や微低速走行時の運転性の向上が図られた、リッタークラス用無段変速機「HYPER CVT」となる。
変速制御をフル電子制御とすることで動力を効率的に伝達させ、排気量エンジン特有のウィークポイントを払拭するとともに、それまでの従来のN・CVTに対し燃費を約10%向上を実現している。
第33回東京モーターショーに参考出品車として出品し、来場者からの反響が大きかったことから発売されたマーチBOXだが、生産期間は1999年11月から2001年6月までと短く、販売面でもマーチをベースに作られたBe-1やフィガロといったパイクカーシリーズのようなヒット作にはなり得ず、総販売台数は1000台にも満たなかったという。
それでもマーチから譲り受けた洗練されたデザインや取りまわしのよさとはそのままに、普段の生活からレジャーまで幅広い用途に使えるという特徴は、実用的な小型車を求めるニーズに響くのは間違いない。
たらればを語るとするなら、海外志向を強めて大型化し、日本の交通環境との親和性を失った現在の国産ワゴンクラスにマーチBOXが存在していたら、今流行のコンパクトSUVに対抗できる存在になれる可能性はある………かもしれない。
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コメント
コメントの使い方うまく言えないけど、なんかバランスがとれてなかった感じの外観になっちゃったもんな…。デザイン次第では化けた企画だったんじゃないかとおもうなぁ。
マーチは昔からよく魔改造ベースにされましたね。
クラシックな見た目になったりとか。
レースのホモロゲモデルとか、なかなかとんがった仕様もありました。
海外で評価されると日本じゃ受けないことが多いよね