■愛されすぎたクルマたちの重箱の隅をつついてみる!
愛されすぎたクルマたち。確かにすべてがいいクルマであることは認めるが、欠点がまったくないわけはない。大木こだま・ひびき流に言えば「そんなクルマないやろ〜」だ。
そこで、ここでは愛されすぎているクルマの悪口をいってくれる人を募集。まずは7人の自動車評論家に評価を聞き、そこから悪口を言ってくれそうな人を探し出す。そこにふさわしい人材がいなさそうな場合はほかから探す。
それでも厳しい場合は「悪口言ってください」と頼み込む。つまり、最近ホメられっばなしのクルマたちの足を、なんとしてでも引っ張りたいのだ。頑張ります! トンガリまくった鼻っ柱を折ってやります!毒舌評論家さま、カモン!
■マツダロードスター(3代目NC型)各評論家の評価
鈴木直也:よいですね
国沢光宏:よいですね
斎藤聡:すばらしい!
島崎七生人:すばらしい!
渡辺陽一郎:すばらしい!
小沢コージ:すばらしい!
河口まなぶ:すばらしい!
評論家のみなさん、高い評価ばかりのロードスター。いきなり試練、これはほかから探すしかない。というわけで、この人が話してくれました。
●軽くカツを入れたい(桂 伸一)
NCロードスターはハンドリングがイマイチなんだよねぇ。リアの限界が低く、滑り出しも唐突なんですよ。特にウェット路面に弱い。
先代モデルは「こう操作したらクルマはこう動く」という挙動のパターンがあつたんだけど、現行モデルは読み切れないんだよね。予想に反した動きをすることがあるんですよ。
実はこれ、開発陣もわかっていて、現状では煮詰めきれていない部分があることを認識してるんです。まぁ、スタイル最優先派の僕としては、ロードスターはカッコいいから高く評価してはいるんだけど、ハンドリングに関しては軽くカツを入れたいところだね。
■スズキスイフト(2代目)の各評論家の評価
鈴木直也:すばらしい!
国沢光宏:よいですね
斎藤聡:すばらしい!
島崎七生人:よいですね!
渡辺陽一郎:よいですね!
小沢コージ:よいですね!
河口まなぶ:すばらしい!
スイフトもまた、高い評価が並んでしまった。予想できたこととはいえ、これほどとは。誰か悪口言う人、いませんか?
●使い勝手の工夫に欠ける(川島茂夫)
スイフトの走りがいいのは認める。すばらしいと言っていい。でも、ユーティリティが保守的で遅れてるよね。いまこのクラスの国産車はキャビンユーティリティに関してはすごく進んでいるでしよう。
それに比べて欧州車は古く、細かな使い勝手はぜんぜん進歩してないんですよ。スイフトは走りだけじゃなく、そんなことまで欧州車のレベルに合わせてしまってるんです。
同じスズキが作る軽自動車は便利な工夫がいっぱいなのに、スイフトはなんでこんなに普通なのと思いますね。でも、それを補ってあまりあるほどの走りの実力と魅力を持っているから、僕も高く評価してるんだけどね。
■レクサスIS(初代)の各評論家の評価
鈴木直也:よいですね
国沢光宏:イマイチだな
斎藤聡:普通かな
島崎七生人:よいですね
渡辺陽一郎:普通かな
小沢コージ:すばらしい
河口まなぶ:普通かな
初代レクサスISは、7人の自動車評論家の評価が高低入り混じっている。少なくとも全員が「すばらしい」や「よいです」で占められることはない。なかでも国沢光宏さんは「イマイチ」との低評価。そのワケは?
●コストパフォーマンスが低い(国沢光宏)
BMW3シリーズのほうがはるかにいいクルマなのに同等の価格帯にあるというのはコストパフォーマンスがよくないよね。
もちろん人それぞれに価値観が違うから、ISがいいという意見があってもいいんだけど、僕は欲しくないし人にも薦めない。
だって、ISを買うつもりなら3シリーズが買えるんだから。これは大きいよ。ISは、同価格なら3シリーズよりもでかい排気量でパワーもあるのが買えるとしても、そこに価値は見いだせないね。ISはダメなクルマじゃないよ。でも、高級車としてはまだもの足りないんだよ。
コメント
コメントの使い方褒めないこと=貶すことと勘違いしてるから、当時も評価されなかったのでは。
消費者の求めてるのは、土屋圭一さんのように、実際にプロとして乗ってみてその車種に寄り添った特徴を理解した上で褒める所は褒め、
その上で本音での感想を話すというスタンスです。この記事のような逆張りじゃない。捻くれ親父じゃなく、車好きに響かせたいなら、本気で車好きなうえで評さないと