■MTも新世代ステアリングも搭載か?
難しい話が続いてしまった。ここからは周辺取材で見えてきたEVスープラの未来像を予測していこう。
まず後輪駆動で開発されているという事実に、トヨタが本気でEV新時代のスープラとして考えていることがわかる。前輪駆動や4輪駆動では「ただ車名をスープラにしただけ」と捉えられかねないが、その心配はない。
となれば、当然パワーも相応のものが用意され、450〜500ps級の駆動用モーターが搭載されそうだ。
興味深いのは、トヨタはEV用の擬似MTを開発していること。実際には変速機はなく(EVには必要ない)、MTのようなドライブ感覚を得られるというもので、フェイクと言えばそれまでだが、EVでも従来のスポーツカーのような走りを提供したいという思いがあればこその技術で、EVスープラにぜひ採用してもらいたいシステム。2025年なら間に合う可能性は高い。
また、ミドシップスポーツのようなデザインという目撃情報からはGTカーではなく、本格的な2シータースポーツであることが読み取れる。つまり、現在のGRスープラの流れを汲むモデルということで、この点でもスープラの名を継承する資格あり、ということになる。
2025年であれば、現在は法規上の問題で日本市場では使用できていないステアバイワイヤの可変ギアレシオの異形ステアリングも採用されそうだ。航空機の操縦桿を思わせる形状のステアリングで、その未来感は相当なもの。これも新時代のスープラにふさわしいアイテムと言える。
もちろん、極秘で進められている新技術はほかにもたくさんあるだろう。トヨタを代表するスポーツカーのスープラだからこそ、投入するのにふさわしい技術が数多くスタンバイしているというわけだ。
■LFAIIの計画はどうなっている!?
今回入手したEVスープラの情報には、もうひとつ重大な報告が加えられていて、それは何度か報じてきたレクサスLFAIIに関するもの。
LFAIIはEVスープラに続いて登場させる計画が進んでいて、まずはガソリンターボのPHEVでリリースし、数年後にEVを加えるスケジュールだという。PHEVはFRで、EVは4WDになるというのが最新情報だ。早くて2025年末、遅くとも2026年にはデビューすることになりそうだ。
LFAIIに関しては、さらに情報を集めて続報することを約束しておくが、まずはEVスープラの存在に注目しておきたい。デビューは2年後の2025年。今秋のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)でこのクルマを示唆するコンセプトカーが出展される可能性もありそうだ。
■2025年以降はEVスポーツウォーズが激化する!
EVスポーツを計画しているのはトヨタ&レクサスだけではない。日産、ホンダ、スバル、マツダが未来のEVスポーツを示唆するモデルを公開している。
最も新しいのはマツダで、昨年11月の中期経営計画発表会見で「ビジョンスタディモデル」という名のスポーツカーを動画と静止画でチラ見せ。これがEVである可能性は高く、極秘に開発が進んでいるのは確実だ。
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