ランエボは第二世代へ進化を遂げる
ランサーエボリューションのベースとなる三菱ランサーが1995年にフルモデルチェンジされたことで、エボリューションのほうも新型ランサーをベースとする第2世代へと進化した。
1996年8月に第2世代の尖兵として登場したのがランサーエボリューションIV。左右後輪への駆動力を変化させて旋回性を向上させるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)を採用し、エンジンはブースト圧のアップなどにより当時の自主規制値いっぱいの280psに。
だがそんなランエボIVの中古車流通量も今となっては激少で、全国で4台ほどが流通しているのみ。価格は140万~200万円といったところだ。
だが往年の三菱ランサーエボリューションの数もVおよびVI世代になると(若干だが)増加してくる。
「V次元の、瞬発力」というイカしたキャッチコピーを伴って1998年1月に発売されたエボリューションVは、全幅1770mmのワイドボディを初めて採用し、同時にブレーキとタイヤの容量も増強。
4G63型エンジンの最高出力はエボIVと同じ280psだが、最大トルクのほうは2kgm向上して38.0kgmとなっている。
そんなランエボVの中古車は2020年11月現在、全国で7台ほどが流通中。メインとなる価格帯は200万~300万円といったところだが、カスタマイズとメンテナンスが念入りに行われた個体は350万円以上となるケースも希にあるようだ。
ランサーエボリューションVIは現在11台ほどの中古車が流通しており、そのうち8台がエボVIのGSR。
すなわち1999年1月に発売され、空気抵抗や冷却性能などの改善のためナンバープレート位置が中央から左側となり、リアウイングが2段化された世代だ。
こちらエボVIの現在の相場は170万~300万円といったところだが、中心となるのは240万~300万円ぐらいのゾーン。
ランエボVIトミ・マキネンエディションの中古車情報はこちら!
だが俗に「ランエボ6.5」とも呼ばれるランサーエボリューションVIトミ・マキネンエディションはさすがに希少で、2020年11月現在の流通量は全国で4台ほど。走行20万kmを超えている個体は車両約200万円だが、走行2.5万kmの禁煙車には約660万円もの高値が付いている。
このトミ・マキネンエディションは、当時三菱のWRCワークスドライバーだったトミ・マキネンの4年連続ドライバーズチャンピオン獲得を記念して作られた特別仕様車。
フロントバンパー形状を変更するとともに、従来型より10mmダウンしたターマック(舗装路)仕様サスペンションと、ストラットタワーバーを採用。エンジンも、GSRでは中低速トルクとレスポンスの向上が図られ、マフラーエンドも楕円から真円の大口径へと変更されている。
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