ヤリスクロス ライズ…発売から1年経過! 評価は期待以上? それとも裏切られた??


■期待を裏切られたクルマ/ホンダ フィット

デザイン面でも従来型のシャープなイメージからやわらかで親しみやすい意匠に一新された新型フィット

●2021年1~4月の1ヵ月の平均登録台数:6065台
●発売時点の月販目標(月販計画)台数:1万台

 続いて大きな期待していたのに、期待を裏切られた部分が目立つクルマを取り上げたい。

 フィットの2020年2月の発売時点で公表された販売計画は1ヵ月当たり1万台だから、翌年1~4月の1ヵ月平均が6065台に留まるのは辛い。

 フィットは全長が4mを下まわり、全高も立体駐車場を使いやすい高さに抑えながら、燃料タンクを前席の下に搭載したから後席と荷室には十分な広さがある。視界も良く、優れた機能を備えるのに売れ行きは伸び悩む。理由は2つある。

 1つ目は、現行型になってフロントマスクやインパネのデザインが大幅に変更され、見慣れない印象になったこと。2本スポークのステアリングなどは、今のクルマでは珍しい。

 2つ目の理由は、1ヵ月平均の届け出台数が2万台近いN-BOXに需要を奪われていること。フィットのNAエンジン車の価格は、N-BOXの上級グレードと重複するから、互いに競争関係に陥った。2021年1~4月に国内で販売されたホンダ車の内、57%が軽自動車だったから、フィットも影響を受けている。

 それにフィットがヤリスに大きく水を開けられた要員の1つに燃費があるだろう。ヤリスとフィットのハイブリッド車同士を比較してみると、ヤリスHVの36.0km/Lに比べ、フィットe:HEVは29.4km/Lと6.9km/Lと大きく水を開けられているのだ。

■燃費のよい乗用車ベスト10(普通・小型自動車部門)
1位:トヨタ ヤリス/36.0km/L
2位:トヨタ プリウス/32.1km/L
3位:トヨタ ヤリスクロス/30.8km/L
4位:トヨタ カローラスポーツ/30.0km/L
5位:トヨタ アクア/29.8km/L
6位:日産 ノート/29.5km/L
7位:ホンダ フィット/29.4km/L
8位:トヨタ カローラ/29.0km/L
8位:トヨタ カローラツーリング/29.0km/L
10位:ホンダ インサイト/28.4km/L
※WLTCモード燃費

■期待を裏切られたクルマ/日産 キックス

日産 キックス。SUVルックでありながら2WDというのは痛い

●2021年1~4月の1ヵ月の平均登録台数:4065台
●発売時点の月販目標(月販計画)台数:公表していない

 登録台数は1ヵ月平均で4000台を超えたが、ヤリスクロスやライズに比べると半分以下だ。販売が伸び悩む一番の理由は、グレード構成と価格にある。

 輸入車でもあるから、選択肢を抑えるために、割安なノーマルエンジンは用意されない。e-POWERのみになり、駆動方式も2WDに限られる。

 運転支援機能のプロパイロットなどは標準装着したから、価格が最も安いXでも275万9900円になる。これでは売りにくい。

次ページは : ■期待を裏切られたクルマ/ホンダ N-ONE