■良い音が出るホーンは楽器と同じ構造
そして高級車になると、「渦巻き型」の採用率が高まる傾向がみられる。
「渦巻き型」は管楽器のホルンのような形状をしていて、まさに管楽器と同じく共鳴部分(カーリング)があることで、重圧音を出すことができるのが特徴。
「平型」に比べ、部品自体が大きいのでスペース的な余裕が必要になるのと、コストが高めになるので純正部品として採用しているクルマは高級車に限られる。
国産車だと、レクサスが採用している「丸子警報器株式会社」の「マルコホーン」の評判がいい。
「丸子警報器株式会社」は、自動車用ホーン専門のトップメーカーで、その独自のトランペット型ホーンは、ダイナミックかつラグジュアリーな感じで定評がある。
とくにレクサス純正採用の「スーパーギガホーン」は、オルガンのような、ハーモニカのような上品な音で、一聴の価値あり?
ホーン単体でも購入でき(通販で4000円前後)、レクサス以外のクルマにも取り付け可能なので、いまのクラクションに不満がある人は交換してみてもいいのでは。
■保安基準内でもあれば交換も可能
あとは少数派ではあるが、フェラーリが採用している圧縮空気を使ったエアホーン(イタリア FIAMM社製)も存在している。
あのフェラーリ独特のクラクションの音は、エアホーンならではのサウンドだが、あれはフェラーリだからマッチするもので、一歩間違えるとただの下品な音と捉えられてしまう可能性もあるので要注意。
前述の通り、クラクションは、純正品から社外のクラクションに交換することも許されている。
ただし、
・車の前方7mで、87dB(デシベル)以上112dB以下
・音量、音色は一定で連続するもの
という保安基準があるので、これをクリアしていることが条件。
むかし流行った(?)、いわゆるミュージックホーンなどは違法になるので、クラクションの交換を検討するときは、まず保安基準適合品であるかどうかを確認すること。
滅多に鳴らすことがなく、できれば鳴らさずに済んだ方がいいクラクションだが、この音が安っぽいのと高級感があるのとでは、けっこうクルマへの満足度が変わってくるもの。
そういう意味で目立たない部分かもしれないが、カスタムとしての効果は馬鹿にできたものではなく、社外品への交換はおすすめできるメニューの一つだ。
【画像ギャラリー】心地良い音や耳障りな音……さまざまな音色があるクラクション!! ミッミッ!!(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方クラクソン社はフランスのメーカー