■エアコンの利きを改善する方法もある
そもそもエアコンの冷房性能が高くないクルマもある。そういうクルマは近年の暑さと、クルマ全体の劣化により、冷房能力が低下している場合も珍しくない。クルマの冷房性能を高めたり、復活させる工夫をすることも、実際の冷房能力を高めることになる。
エアコン添加剤はコンプレッサー内部の潤滑や密閉を高めるオイルと摩擦を抑える潤滑剤、さらに圧送するためのガスとして冷媒が使われている。アイドリングで冷房を作動し、コンプレッサーの作動音が大きくなったと感じているなら、こうした添加剤でコンプレッサーを保護してやるのも効果的だ。
本来コンプレッサーオイルはエアコンシステムの組み付け時にガスと一緒に充填するのが一般的だが、ガスが減っていない、冷房が普通に利くクルマでも長年使っているとコンプレッサーオイルが減ってコンプレッサーが焼き付いてしまうことがあるのだ。
ただし車検毎にオイル補充の必要性を謳う業者もいるが、あまりオイルが多くてもコンプレッサーにダメージを与えることになるから、意味もなく定期的に充填するようなことは避けたい。
ウインドウフィルムを貼って車内に降り注ぐ陽射しを和らげることも、冷房性能を高めることにつながる。フロントドアのサイドウインドウは透過率75%を確保していなければならないが、透明でUVや熱線をカットできるフィルムもある。
可視光線にも熱エネルギーはあるので、暑さは完全には解消できないが、ジリジリと肌を焼く刺激は緩和されるので、お勧めだ。
クーラーガスを冷やすコンデンサーの汚れをキレイにして風通しを良くする、という対策もある。ただし強い水圧をかけてしまうとコンデンサーのフィンが潰れてしまったり、コンデンサーからのガス漏れを誘発することにつながるから、掃除は丁寧に繊細に行なってやろう。
渋滞を避けることも、エアコンの利きを高める手段だ。ドライブルートを工夫したり、走行する時間帯を調整することで渋滞を避ければ、燃費の改善にもつながるだろう。
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