冬に起こりがちなクルマのトラブルで一番多いのはバッテリー上がり。気にしないで乗っていると、ある日突然動かなくなり、寒いなか、JAFの救援車を待つなんてことになりかねない。
そこで、本格的な冬を迎える今、バッテリー劣化の前兆と、最近広まってきた寿命を延ばせるパルス充電器を使った充電方法について解説していきたい。
文/ベストカーWeb編集部
写真/Adobe Stock(トップ画像=tarou230@Adobe Stock)
■気温が10度以下になり、エンジンがかかりにくくなっていませんか?
12月に入り、めっきり寒くなってきた。北海道・札幌では最低気温は氷点下の日もあり、本格的な冬を迎えている。ダウンジャケットや手袋、ホッカイロが必要になってきた。
このような冬の時期、クルマのトラブルが頻発する季節でもある。最も多いのはバッテリーあがりだ。
しかしバッテリーの劣化具合は、気にしなければ気づかない。定期的に点検していれば気づくのだが、気づかないうちに劣化が進み、ある日突然、スタータースイッチを押しても、エンジンがかからない……という悪夢がやってくる。
では普段ディーラー任せ、メカ音痴でもわかるバッテリーあがりの前兆を教えましょう。
・夜間走行中、時々エンジンの回転数が低くなるとヘッドライトの明るさが暗くなることがある
・スタータースイッチを押す際、キーを差し込んで捻るなどエンジン始動時にセルの回り方が弱くなった
・パワーウィンドウ、パワースライドドア、パワーバックドアの作動が遅くなった
・アイドリングストップ機構が入りにくくなった
そのほか、メーター内のバッテリーランプが点灯した場合などが、バッテリーの寿命サインといわれている。
■バッテリーを劣化させるサルフェーション現象とは
こうした寿命サインが出たら即交換にはならない。と、その前に、バッテリーの寿命をなるべく延ばしたいなら定期的にバッテリーのコンディションを確認し、補充電することだ。
そんなこと言ったって、面倒くさいという人が多いだろう。そんな人にも大丈夫なのが、内部抵抗が増えてしまうサルフェーションを解消させるパルス充電機能を搭載したバッテリー充電器だ。リーズナブルな価格でわざわざバッテリーをクルマから外す必要もない。
ボンネットを開けて、バッテリー充電器のコンセントを差し込み、バッテリーの端子にケーブルを接続する。そしてスイッチボタンを押すだけ。実に簡単だ。
バッテリー充電器をはじめとするカー用品のブランド「メルテック」を展開する大自工業のパルス充電器はマイナス端子からアースケーブルを外す必要がないスイッチング式。
ピーク時でも14.5Vに電圧を抑えており、走行中の充電に近い環境を維持することで電装品の負担も少ないため、マイナス端子からケーブルを外す必要がないのだ。
スイッチング式は、バッテリーに接続して内部抵抗を測定して診断してから、充電を開始する。そのため充電器のコンセントを差し込んでからケーブルを接続しても、ケーブル先端のクリップと端子の間で火花が出ることもない。
なかには週末だけ使う、長い期間乗らずに停めっぱなしの人もいるだろう。そんな人はバッテリーの劣化が進んでいると思っていたほうがいいだろう。
そのような状態のバッテリーはサルフェーション現象が起きている。サルフェーションとは、充放電によって極板に発生する硫酸鉛が結晶化して内部抵抗を増やしてしまう状態。
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