■オービス位置などのデータベースを細かく更新
ただ、どちらがいいかというと、そのドライバーの目的や使い方で大きく異なる。
実際、専用アプリにもナビ機能を搭載しているものがあるが、例えば渋滞情報を表示する「VICS」には非対応だったりルート案内がイマイチだったりする。逆にカーナビアプリの場合は移動式オービスの情報はほぼ反映されていない。
まさに「帯に短したすきに長し」だが、スマホの場合、表示されているアプリの階層下、つまり見えない裏側の部分で別のアプリを動かす「バックグラウンド」という考えが有効だ。
つまり、画面はカーナビアプリだが、取り締まり情報等は裏側で動いている専用アプリがポイントに近づくと、音声またはアプリにも寄るがカーナビ画面上にポップアップ(割り込み)表示してくれる。
実際のところ、筆者は現在、スマホの画面上にはメインとしてカーナビアプリ、そしてバックグラウンドで取り締まりアプリを使っているが、取り締まり情報の量、質とも専用アプリのほうが圧倒的な実力を持つ。
特に移動式オービスの場合、同じ道路でも少しずつ設置位置をずらしたりするケースもあり、これらの情報は利用しているユーザーの投稿後、その正否をソフト会社がしっかり確認した後、データベースが更新されるわけだ。
もちろん、すべてのソフトが同じように更新されるわけではないが、これに関しては利用ユーザーの「助け合い」で成り立っていると言ってもいい。その点ではソフトのレビュー(口コミ)などを参考にするといい。
■スマホアプリの注意点
ここまで聞くといいことづくめ(実際便利)に聞こえるが何よりもスマホを使っていることで注意しなければならない点がある。
特にスマホ自体は精密機器で、もともとクルマの中で使うのには環境的には厳しい。そして同時に2つのアプリを動かすことから、
1.バッテリーの消耗が早い
2.本体の発熱量が増す
3.アプリによっては案内(特に音声)がゴチャゴチャしてわかりづらい
などのデメリットも発生する。
特に昨今のスマホは高性能化が進み、本体内のCPUやバッテリー自体の発熱も多い。アプリ会社によっては注意を促しているものもある。
アプリ自体は前述したように多種多様で有償/無償もある。まずは無償で使い、広告表示などがうざかったり、機能が物足りなければ有償、アプリによっては1カ月無料というものもあるので判断して選ぶといいだろう。
■お薦めの取り締まり関連アプリ3選
●オービスガイド
全国1000カ所以上のポイントを実地調査し実在するオービスのみを登録するなど膨大なデータベースを持つ専用アプリ。WEBブラウザ上でも同様の情報を確認することができる。
とにかくこのアプリが優れているのはユーザーからの情報投稿が頻繁に行われている点、筆者も過去投稿したがしっかり反映されており、レベルが高い。買い切り版でも充分だがフル機能を使いこなすのであれば、月額120円はむしろお得と言える内容である。
●交通違反撲滅委員会EXECUTIVE
周辺に存在する取り締まり情報をわかりやすいアイコンで表示するアプリ。データ更新機能やユーザーの投稿機能もあり、有料道路では交通規制情報も教えてくれる。ナビ機能もあるが、あくまでも簡易型だ。
過去の移動式オービス情報の表示も対応するなどアップデートは確実に行われている。ユーザーは「委員」と呼ばれ、取り締まり情報を報告することでランクが上がる昇格システムも面白い。最終目標は「統合幕僚委員長」である。
●カーナビタイム
高性能カーナビだけでなく、ドライブレコーダー機能も搭載するスーパーアプリ。CarPlay、Android Autoにも対応するなど、日々進化しているはさすがのひと言。
専用アプリのような詳細データはないが、スポットアイコン機能の中に「オービス」と「速度違反取締」があるのでこれにチェックを入れればドライブ中の安全運転の手助けになる。性能は申しぶんないが、唯一の弱点は料金プランが多すぎてユーザーが悩むことだ。
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