■トヨタが見据えるBEV戦略とはどのようなものなのか!?
そんなbZ4Xは、2022年半ばの発売が予定されている。また、KINTOのみでの扱いとなるというのも報じられているとおりのようだ。
bZ4Xの開発は2018年にスタートしており、トヨタの誘いにスバルが乗る形で両社の合同チームにより開発が進められてきたという。外観だけでなく装備などの細部が微妙に差別化されているのは両社のコダワリの表れ。それについてはソルテラのことが明らかになった際に改めて述べたい。
2021年12月14日の発表の要点をおさらいすると、トヨタは2030年までに30車種のEVを投入し、合計350万台を販売するという具体的な数字まで出した。さらには、レクサスを2035年に100%BEV化するというのにも驚かされた。モックアップとはいえ考えているものを形として大量に披露したのもインパクトがあった。
欧州プレミアムブランドにも大胆な電動化を宣言したメーカーがあり、なかにはそれは無理だろうと思わざるをえない内容も見受けられるが、極めて現実主義のトヨタが、カーボンニュートラルの一環としてEVを手がけ、今後は世に送り出していく考えがあるのを明らかにしたのは、むしろあのタイミングだったからこそなおのこと説得力があったように思う。もはやいまだ根強くあるトヨタがEVに消極的という声は、まったく見当違いであることは明白だ。
bZシリーズについても、将来的にいくつかが展開されていくことは間違いなさそうだが、そのなかには同じようにスバルが関係しているものもあるかもしれないし、今やいくつもの国内完成車メーカーが属するトヨタのパートナーのほかのどこかとの協業になるかもしれない。それについてもおいおい明らかになっていくことだろう。
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