まったく終わる気配のない世界的なSUVブーム。出るクルマのほとんどこがこのカテゴリーといっても過言でないほどだが、じつはスタッドレスタイヤ市場を見るとまだまだSUV専用を謡うモデルは少ないのが実情である。
ヨコハマはこのマーケットの先駆者的存在なのだが、実際実力はどうなのか!? 新型アウトランダーPHEVに履かせて大雪の群馬サイクルスポーツセンター(群サイ)でテスト!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:池之平昌信・成田颯一
■ドライの静かさは特筆モノ!! タイヤノイズが圧倒的に少ない
テストを敢行した2023年1月、東京から群サイの最寄りインターである関越道月夜野インターまでの区間は心配になるほど雪がなかった。奇しくもドライ路面のテストも行えたのはラッキーかも!?
ズバリ言ってしまえば、スタッドレスタイヤを履いていることを忘れるほど静か!! これまでのスタッドレスタイヤといえばロードノイズが気になるケースが多いが、車内に伝わるタイヤノイズも履き替える前のサマータイヤと変わらないというのが率直な印象。
また一般的にスタッドレスタイヤはロードノイズを抑えるためには柔らかくする傾向があり、ハンドリングも「グニャ」っとした感触を覚えることが多い。しかしアイスガードSUVはカチっとした印象で、特に高速道路では安心感が極めて高い。
同乗者との会話だって普段通り行えるし、乗り物酔いしやすいお子さんがいても安定感抜群だ。
■凍結坂道でも余裕たっぷり!! 発進/停止だってお手のモノ
ドライ路面での快適性を存分に感じながら今回のテスト地である群馬サイクルスポーツセンターに到着。ドライ性能が高くてもスタッドレスタイヤだから、氷雪性能がダメならお話にならない(結構厳しくチェックします)。
敷地内に入るには数キロ上り坂を走るのだが、スケートリンクか? というほど凍っている。アイスガードSUVを試すにはピッタリのコンディションだ。15km/h程度で走行すると、しっかりとタイヤが氷を噛みながら走ってくれるのを痛感できる。先ほどまで走っていたドライ路面と同じ感覚で走れると言っても過言ではない。
そしてアイスガードの真骨頂ともいうべきアイス路面での停止性能を試せば、思いのままの制動を見せる。もちろん物理的な滑走はあるものの、ブレーキペダルの先に凍結路面を感じるようなダイレクト感で、タイヤのグリップ感覚が掴みやすいのが嬉しい。
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