ようやく会えた! これまで擬装車ばかりが補足されてきた日産の新型リーフが、ついに姿を現した。かねてからの噂通り、新型はアリアのようなクロスオーバーSUVへと激変。遊びにも活躍する1台となって、今年後半には登場するぞ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、ベストカーWeb編集部
異様に短いボンネットが室内の広さを期待させる!
SNSなどでも、カモフラージュした開発車両の姿が報告されてきた日産の新型リーフ。2代目の登場から8年という時を経て、3代目モデルの正式なエクステリアが公開された。
スクープ写真などから噂された通り、その姿はコンパクトなクロスオーバーSUVといういでたち。エッジの効いたプレスラインで構成されたボディは、さながら小型版アリアだ。フロントマスクには一文字のデイタイム・ランニング・ライトが貫き、日産のVモーショングリルを光で表現している。
SUVながらエアロダイナミクスも優秀で、Cd値はカテゴリートップクラスの0.25を誇るという。航続距離を稼ぐため、EVは空気を味方に付けることが絶対条件だけに、ぬかりない性能といえよう。
現時点では細かなメカニズムなどは一切明かされていないが、プラットフォームはアリアやルノー・メガーヌE-Techエレクトリックが使用している「CMF-EV」を採用、パワーユニットについては、すでに日産が公開済みの3 in 1モジュールを搭載するとみられる。
このモジュールはインバーターとモーター、減速機を一つのケースに収めたもので、現行リーフに比べて10%の容積削減に成功しているという。異様に短いボンネットからも、このパワーユニットがリーフに新しいプロポーションを与えたことが分かる。
【画像ギャラリー】フロントグリルにフタがされた新型リーフの顔付きをもっと見て!(7枚)画像ギャラリー待望の4WD「e-4ORCE」も設定か?
実は容積が小さくなったのはパワーユニットだけじゃない。床下に敷きつめられるバッテリーも、コンパクト化されたという。
そもそもボディをデザインする時点で、数年先の技術進化を見越してバッテリーゾーンを小ぶりに設計していたというから恐れ入る。その恩恵はそっくり、キャビン容積の拡大に活かされているはずだ。新型リーフは全長4.5m、全幅1.8m程度と予想するが、そのクラスを越えた広い室内に期待したい。
もう1点、新型リーフでは待望の4WDモデルが登場することも楽しみだ。初代と現行リーフはFFのみだっただけに、降雪地のユーザーなどへの訴求力に欠けた。新型はFFに加えてリアモーターを追加した「e-4ORCE」が設定されると予想する。
e-4ORCEは旋回時のヨーコントロールや姿勢制御なども行う電動4WDならではの魅力を持つだけに、SUVとなったリーフに新たな価値をもたらすことは間違いない。
最後にリーフの発表時期だが、日産は「2025年半ばに詳細を発表予定」とアナウンスした。少し時差があったとしても、リーフが年内に発売されることは間違いない。近ごろのEV市場は、意外にも輸入車メーカーのほうが元気がいい。そんな状況を新型リーフがひっくり返すことを期待しよう!
【画像ギャラリー】フロントグリルにフタがされた新型リーフの顔付きをもっと見て!(7枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方曲線を多用したデザイン、とても好みです。FORIAからずっと日産はこれ系のデザイン力維持してて特徴的。
スタイルはC-HR+みたいなクーペSUVですが、直線基調のあちらと全然違う印象になりそうなので、住み分けできそう