ロッキー・ライズが販売を停止する中、登場したホンダWR-V。コンパクトSUVがほしいと考えていた人にとっては救いの神だが、ロッキー/ライズ/レックスとサイズや燃費はどう違うのだろう。早速比較してみた!
文と写真/ベストカーWeb編集部
※ダイハツ・ロッキーの主要諸元や装備、価格は発売時のデータに基づいています。
【画像ギャラリー】価格差は意外と小さい! ロッキーとWR-Vを画像で比較!(17枚)画像ギャラリー■WR-Vのボディサイズは1クラス上
とんでもない不正によって全車の生産・出荷が止まったダイハツ。その余波は多岐に及ぶが、コンパクトSUVのロッキー(兄弟車のトヨタ・ライズとSUBARUレックスを含む)については、購入を検討していたユーザーも多いはず。
そんな渦中の中(狙ったわけじゃないが)登場したのが、ホンダのWR-V。インドで製造するエレベートを日本向けにアレンジした「帰国子女グルマ」だが、「ロッキー/ライズ/レックスが買えんならこっちを検討してみるか」というユーザーも、これまた多いのではなかろうか。
そこで具体的に、ホンダWR-Vとロッキー/ライズ/レックスはどこが似ていてどこが違うのかを調べてみた。
外観を見る限り、WR-Vはスクエアな作りが頼もしく、この点はロッキー/ライズ/レックスと似ている。
とはいえボディサイズを見てみると、WR-Vが一回り大きいことが分かる。スリーサイズを比較すると以下の通りだ。
・ロッキー:全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm
・WR-V:全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mm
WR-Vのボディサイズはホンダ ヴェゼルとほぼ同等で、全長と全幅はヤリスクロスやキックス、CX-3よりもわずかに大きい。車庫のサイズが限られるという人は、この点を頭に入れる必要があるだろう。
■動力性能的にはイーブンだが燃費に違いが……
続いてはエンジンや駆動方式。WR-Vは、今後ハイブリッドなどが追加される可能性はあるものの、現在はi-VTECを組み合わせた自然吸気1.5Lガソリンエンジンのみ。出力とトルクは118ps/14.5kgmで、組み合わされるトランスミッションはCVT、駆動方式もFFだけとなる。
対するロッキーはどうか。こちらはFFと4WDでエンジンが異なる。
まずFFは、1.2L自然吸気ガソリン仕様(CVT)と、そのエンジンを発電機として使うシリーズハイブリッド仕様(モーター駆動)をラインナップする。出力とトルクはガソリンが87ps/11.5kgm、ハイブリッドは106ps/17.3kgmだ。
いっぽう4WDが積むのは、1L3気筒のガソリンターボ。トランスミッションはCVTで、出力とトルクは98ps/14.3kgmとなる。
出力&トルクから見る限り、WR-Vもロッキーも動力性能的な差は少ないと思える。排気量が大きい分、WR-Vのほうが走りにゆとりがあるだろうが、引き換えで気になるのが燃費だ。
WR-Vは1.5Lガソリンというオーソドックスな作りのため、WLTCモードも「X」グレードで16.4km/Lと凡庸。
対するロッキーはFFガソリンでも20.7km/L、ハイブリッドにいたっては28.0km/Lという燃費を誇る。走行距離が多く燃料代を重視するというユーザーにとっては、判断が分かれるところだ。
安全装備や運転支援機能はどうだろう。こちらについてはロッキーがスマートアシスト、WR-Vがホンダセンシングを備えており、どちらも基本は満たしている。
ただし全車速追従ACCやレーンキープアシストなどについては、WR-Vが全車標準なのに対し、ロッキーは最上位のプレミアムG/プレミアムG HEVだけの装備となる点が異なっている。
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