慣らし運転時には注意が必要
こちらはタイヤのゴムの変形を少なめにしてトレッド面全体をまんべんなく摩耗させたいので、加減速でなるべくタイヤに過大な負担をかけないようにスムーズに走らせることをお勧めします。
ご存じのように、スタッドレスタイヤのゴム質はサマータイヤと比べるとぐっと柔らかいので、サマータイヤのつもりで加速したり、カーブを曲がるとタイヤのエッジがむやみに削れてしまいます。
スタッドレスタイヤはブロック周辺のエッジやサイプの溝によるひっかき効果がグリップ性能の案外大きな部分を占めているので、ブロックのエッジを削ってしまうとグリップレベルが落ちてしまいます。
冬本番の性能確保のため、そして何より柔らかなスタッドレスタイヤの運転に慣れるためにも、慣らしをお勧めします。
ちなみに、リブレット加工は200㎞程度走ってもまだ残っていますから消えるまで走るのは大変です。慣らしの目安は100~200km程度を見ておけばいいと思います。
新品ではないタイヤの慣らし運転
では2年目、3年目のスタッドレスタイヤはどうするのか。立てて保管してあったタイヤは自重でトレッド面がつぶれフラットスポットができていることがあります。
走り出した時多少振動が出たり、パタパタ…とノイズが出たらこれです。空気圧を適正にして50kmくらい走ってやれば消えるはずです。
長く保管してあったタイヤは、保管場所や保管方法にもよりますが、タイヤ表面のオイルが抜けたり再架橋といってゴム分子の結び付きが強くなってゴムの柔軟性が落ちてしまっていたりします。
2年目、3年目のタイヤならよほどひどい保管の仕方をしない限りはタイヤ表面のダメージですんでいるはずなので、少し走ってトレッド面に熱を加えてやれば、相応の性能を発揮してくれます。
気持ち早めにスタッドレスタイヤに履き替えてドライ路面を走ってやれば十分です。
慣らしと同じかそれ以上にタイヤの扱い方でスタッドレスタイヤの性能劣化を抑えることができます。
できればサマータイヤと同じような加減速、コーナリングはせず、気持ち丁寧に走ってやるとスタッドレスタイヤの性能が長く持続してくれるはずです。
コメント
コメントの使い方