『ご当地ナンバープレート』で日本のナンバープレートが楽しくなってきた!!

『ご当地ナンバープレート』で日本のナンバープレートが楽しくなってきた!!

 新たな地域名を表示したナンバープレート、いわゆる「ご当地ナンバー」が登場したのが2008年。富士山ナンバーの登場は印象深かったのではないだろうか? 登場するやいなや、地域で3776(富士山の標高)をつけた車が地域で多数誕生した。

 そんなご当地ナンバーもいつの間にか種類が増え、さらに2018年からは図柄入りのナンバーまで登場した。そんなご当地ナンバーで印象深いものをご紹介しよう!

文/マリオ高野、写真/ベストカー編集部、国土交通省

【画像ギャラリー】ナンバープレートで自己主張!! 図柄入りも選べて楽しい『ご当地ナンバー』が絶賛増加中!?


■「ご当地ナンバー」によって面白くなってきた日本のナンバープレート

2018年より図柄入りナンバーも選べるようになった。ナンバーの視認性を損なうことなく、地域の象徴や特産物をうまく図柄におとしこんでいる
2018年より図柄入りナンバーも選べるようになった。ナンバーの視認性を損なうことなく、地域の象徴や特産物をうまく図柄におとしこんでいる

 昔から、形状やデザインがダサいと指摘され続けてきた日本の自動車用登録ナンバープレート。縦横比はアメリカを参考にしたというが、視認性を追求したせいか、世界的に見てもクルマのサイズに対してやや大きすぎる感があり、無粋な印象が拭えない。

 欧米のスタイリッシュなクルマも、無粋な日本のナンバープレートを付けるとフロントマスクまわりの雰囲気が台無しになってしまうこともある。過去には形状やデザインの見直しが検討されたこともあったが、変更する必要性は低いとの判断により長年変わらず終いであった。

 しかし、そんな日本の登録ナンバープレートも2006年から導入された「ご当地ナンバー」によって転機を迎え、オモシロさを増すことに。

 税金の無駄遣いやプライバシーの侵害にあたるなどの批判もあるが、ご当地ナンバーを導入する自治体は増え続けており、2018年には地域名表示ナンバープレートを導入。

 その地域の観光名所や特産物、人気スポットの風景などの観光資源を図柄にした地方版図柄入りナンバープレートの交付も受けられるようになり、プレート内を彩るデザインの多様化がはじまった。

 フルカラーの図柄入りナンバープレートを取得するには1000円以上の寄付金が必要となるが、モノトーン版なら寄付金ナシでも交付され、地元愛の強い層を中心に徐々に広まりつつあるのだ。

■地域の特色が前面に出たデザインは走る広告塔の役割も

スバリストの筆者には憧れの前橋ナンバー。青くそびえる赤城山はスバリストにとって、もはや故郷の山である
スバリストの筆者には憧れの前橋ナンバー。青くそびえる赤城山はスバリストにとって、もはや故郷の山である

 筆者はスバリストなので、群馬県の前橋ナンバーで見られる赤城山のシルエットには、いつも羨望の眼差しを送ってしまう。あの、上毛三山の名峰が愛車のデザインの一部とできるなんて夢のようだ。

 さらに個人的な感想になるが、長渕剛ファンとしてはオールナイトライブの聖地・桜島が描かれた鹿児島ナンバーも羨ましい限り。

 そんな感じで、その土地のアイデンティティと愛車を融合させられることに魅力を感じている人は少なくない。今はコロナ自粛でロングドライブはためらわれるが、各地域の特色を宣伝して走る広告塔としての役割りも期待されている。

 わかりやすいところでは、仙台は独眼竜政宗のシルエット、山形はさくらんぼ、福井は恐竜、伊勢志摩は伊勢神宮など、その土地を代表する風景や文化のイラストが描かれるケースが多く見られる。

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