古いクルマの整備は嫌がられる!? 分岐点は先々代? ディーラー整備でぶつかる壁とは?

古いクルマの整備は嫌がられる!? 分岐点は先々代? ディーラー整備でぶつかる壁とは?

 古いクルマ、いわゆる昭和や平成初期のクルマのメンテナンスや車検等の法定点検目的でもディーラーで入庫が断られるという話をしばしば耳にする。30年も前に造られたクルマだけに、これはやむを得ないかもしれない。

 しかし一昔前、いわゆる先々代あたりのモデルでも入庫が断られることもあるという。

 新車で購入してから継続的に入庫していたオーナーはもちろんのこと、中古車を購入してリフレッシュを兼ねてディーラーでいちど診てもらいたいと考えていたオーナーも困惑してしまうだろう。

古いクルマの整備は嫌がられる!? 分岐点は先々代? ディーラー整備でぶつかる壁とは?
「NB型」といわれる2代目ロードスター。現行モデルから数えて先々代モデルにあたる。最終モデルでも2005年式。17年以上前のモデルだ

 生産終了モデルのディーラー整備でぶつかる「壁」とは?実際にあった例をまとめてみた。

文/松村透
写真/トヨタ、日産、マツダ、AdobeStock(buritora,ドンピエロ,tkyszk,memorystockphoto,Gorodenkoff,Tomasz Zajda,somchai20162516,Irina)

【画像ギャラリー】新車を買ってほしいから型落ち車はサービス低下? ディーラーでは13年超のクルマは見てもらえないのか?(11枚)画像ギャラリー

■ディーラーに対応できるメカニックがいない

古いクルマの整備は嫌がられる!? 分岐点は先々代? ディーラー整備でぶつかる壁とは?
ディーラーのメカニックは若手が多い。入社前に販売されたモデルは先輩メカニックが担当することになるだろうが、入庫したクルマがあまりにも古いモデルだと・・・

 ディーラーのメカニックは新入社員が入社するたびに代替わりしていく。若いメカニックの割合が多いディーラーでは、良くも悪くも直近のモデルがメインになりがちだ。

 現行モデルを新車で購入したユーザーが「主たるお客様」なのだから当然といえるだろう。

古いクルマの整備は嫌がられる!? 分岐点は先々代? ディーラー整備でぶつかる壁とは?
当面は心配はいらないと思われるが、先代モデルとなった86も、いずれは純正部品の欠品や製廃といった問題に直面することは避けられないだろう

 それこそ、昭和の時代はフルモデルチェンジまで4年サイクルというモデルが多かった。しかし最近は6年〜8年サイクルというモデルも珍しくなくなった。

 先々代モデルというと、もはや10数年前のクルマなのだ。その当時、現役だったメカニックが年齢と経験を重ね偉くなって現場を離れているか、さまざまな理由で退職しているケースもある。

 ディーラーとしても古いモデルに対するノウハウを持ったメカニックがいない場合、持ち込まれても困ってしまうのが正直なところだ。

次ページは : ■整備が完了するまで時間がかかる(場所を占有する)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!