マツダ 新型CX-60搭載も話題 ! 「直6」エンジンの魅力と最新事情

マツダ 新型CX-60搭載も話題 ! 「直6」エンジンの魅力と最新事情

 1970年代から1990年代にかけて「上級エンジン」の代名詞だった直列6気筒。2000年代以降はV6、さらにダウンサイジングで直4などに置き換えられて一気に数を減らした。しかし今、新開発直6エンジンが登場するなど新たな価値が見出されている。その最新事情に迫る!

※本稿は2022年10月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年11月10日号

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■いま、世界的に再び熱を帯び始めている直列6気筒エンジンへの回帰

2022年9月に「e-SKYACTIV D」搭載車の国内発売を開始したマツダ CX-60(その他のモデルは同12月に販売開始予定)。3.3Lのディーゼルターボはマイルドハイブリッドと、モーターなし仕様を設定。トルコンレス8ATの組み合わせ
2022年9月に「e-SKYACTIV D」搭載車の国内発売を開始したマツダ CX-60(その他のモデルは同12月に販売開始予定)。3.3Lのディーゼルターボはマイルドハイブリッドと、モーターなし仕様を設定。トルコンレス8ATの組み合わせ

 ふた昔前なら、高級エンジンの代名詞として、自動車メーカーが威信をかけて開発し、上級モデルやスポーツモデルに搭載していた「直列6気筒エンジン」。

 国内メーカーではトヨタ、日産には複数の直6エンジンシリーズがラインナップしていた。クラウンもセドリックも1960年代から直6エンジンが上級モデルに搭載されていた。スカイラインにグロリア用の直6エンジンを搭載した「GT」が登場したのは1964年だ。

 海外ではBMWが有名だが、もちろんベンツにも直6エンジンはあったし、ジャガーにだって直6エンジンがあった。

 しかし、1980年代中盤以降、6気筒エンジンの主流はV型6気筒となり、2000年代以降になると、ダウンサイジング化の機運から、6気筒エンジンは数を減らし、直列4気筒エンジンが主流となってきた。

 今やクラウンだって直4エンジンを搭載する時代だ。

ベンツの直6には3Lのガソリンターボ以外にも「M656」型と呼ばれるディーゼルターボ(330ps/71.4kgm)もあり、S400d、GLE400dなどに搭載される(写真はベンツS500)
ベンツの直6には3Lのガソリンターボ以外にも「M656」型と呼ばれるディーゼルターボ(330ps/71.4kgm)もあり、S400d、GLE400dなどに搭載される(写真はベンツS500)

 その一方で、2018年、ベンツが先代型Sクラスに新開発の直列6気筒エンジンを搭載。

 マツダも最新のCX-60に直列6気筒エンジンを新開発して搭載するなど、直6エンジンが新たに開発される動きが世界的にみられる。

 今なぜ直6エンジンが見直されてきたのか? そして最新直6エンジンはどんなものなのか? クルマ好きにとっては特別な存在ともいえる直6エンジンの最新事情を掘り下げていくぞ!

次ページは : ■そもそも「なぜ」直列6気筒エンジンなのか?

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