4月11日、北米スバルがリリースを発表した。4月16日に幕を開けるニューヨーク自動車ショーで、電動SUVを公開するというのだ。添えられた1枚の写真からは、トレイルシーカーという車名が分かるのみ。いったいこのクルマなんなのよ!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:スバル、トヨタ
bZ4X/ソルテラのクーペモデルか!
突如明らかになったホットニュース。「ついにスバルがオリジナルEVを発表か!」と一瞬色めき立ったが、同社は目下国内でBEVの生産ラインを立ち上げている真っ最中で、北米でニューモデルを発表するにはちと早すぎる。
となるとトヨタとの協業プロジェクトを考えざるを得ないが、はたしてトヨタに「怪しい」モデルは存在するだろうか。
見つけた。3月12日、トヨタが欧州ブリュッセルで公開した「C-HR+」がそれだ。同車はその車名から「C-HR」の兄弟車と思われがちだが、むしろ劇的進化を遂げたマイチェン版bZ4Xのクーペモデルという位置付けなのだ。
bZ4Xにはすでに「スバル・ソルテラ」という兄弟車があるわけだから、C-HR+にもスバル版があっていい。スバルが公開したティザー画像をC-HR+と比べてみると、リアハッチと樹脂バンパーの接合部やテールランプのデザインなどが異なるものの、直立に切り立つ基本造形には共通性がある。「トレイルシーカーとC-HR+兄弟車説」は可能性が高そうだ。
C-HR+の概要からトレイルシーカーを予想すると、bZ4Xのホイールベースを100mm縮めたクーペSUV。全長4520mm、全幅1870mm、全高1595mm程度のサイズとなるはずだが、もちろんエクステリアはスバル独自のものとなる。
電池や走行系に関しては、発表済みの進化版bZ4Xと同等のはず。ロングレンジモデルは77kWhという大容量バッテリーを積み、航続距離は600kmに達するという。ツインモーターの4WDモデルは出力252kW(343ps)というから、スポーツカー並みの動力性能も期待できる。
ともかくトレイルシーカーの正体はまもなく明らかになる。兄弟車とはいえ、スバルらしさを織り込んだ1台となることを期待したい。
コメント
コメントの使い方ソルテラもカタログ数値で煽られがちですが、数字に表れない信頼性や耐久性能に力を注いだ、真のユーザーの為のBEV
だったことが判明してからは、生活に直結する国や州で選ばれる存在になってきています。
この新型BEVも、その信頼性はしっかり引き継いだまま、スペックや見た目でも選ばれる存在となってくれたら心強いですね。