カーナビは万能じゃない!! 地図読みに長けたオヤジはかっこいい!
カーナビが普及する以前は目的地までのルートを知るためにドライバーはまず地図を読み、ある程度ルートを暗記することが必要だった。昔のナビは今ほど正確ではなかったこともあるし、そもそも、カーナビが標準装備されたクルマは高嶺の花だったのだ。とにかく、デート中に”道に迷う”ことは、男の沽券に関わる!! ということで、意中の相手とのドライブ前には、必死にルートを地図で予習したという人も多いのでは? もちろん、地図は必携の書!? だった。
その一方で、クルマに地図を常備しているなんていう若者はどのくらいいるだろうか? いまやカーナビが標準装備のクルマは珍しくないうえ、社外品も性能が良く、価格も安い! ということで、地図なんて必要はないのだ。
しかし、カーナビやスマホのナビに導かれたまま進んでいくと「えーっ!! こんな道、細すぎて通れん!!」なんて憂き目に遭うことも。また、突然「目的地周辺に着きました。おつかれさまでした。シーン」と、まだ目的地を発見していないのに、ナビが強制終了となってしまうこともある。地図読みとは無縁のドライバーにこれはツラい……。
その点、地図派のオヤジ世代は強い! 地図読みに長けているだけにそんな時のリカバリー力は抜群。知らない道を勘を頼りに走っているうちに目的地に到着できてしまうなんてこともけっこうある。これはカーナビ頼りの若者には真似できない、オヤジドライバーの鼻高ポイントと言えるだろう。
タバコは自分を演出する小道具だったが……
昭和では成人男性の6割以上が喫煙者だったと言われており、タバコを吸うことがカッコイイと思われていた。そのため、ドライブ中の喫煙なんて常識。自分を演出するための小道具のひとつでもあったのだ。当然、シガーライターはタバコに火をつけるため、灰皿は灰を落とし、吸い殻を捨てる場所だった。
一方、20代の男性の喫煙率が3割を切り、若者のタバコ離れは加速している。ということで、いまやシガーライターはスマホや電子機器の充電のためのデバイス、灰皿は小物入れになっているなんてことは珍しくない。
ドライブ中に立ち寄ったガソリンスタンドで灰皿を渡すときれいに掃除したうえで芳香ビーズを入れて返されるなんていうのも、タバコを吸わなくなった今の若者にとっては無用のサービスだろう。
昭和レトロブームで、ドライブインが復権か!?
オヤジ世代の定番ドライブスポットと言えば、ドライブインとドライブインシアターだろう。ドライブインとは現在で言う「道の駅」的な存在で、定番の休憩場所だった。
道の駅は主に自治体など公共団体が運営していることが多いが、ドライブインはあくまで民間の事業者が経営していたもので、ドライブインごとに個性があった。当たり外れも大きかったものの、ドライブ中にフラッと立ち寄った峠のドライブインで旨いご当地グルメを発見するなど、偶然性がもたらす感動を味わうことができた。
ただし最近、昭和レトロブームに乗って、昭和レトロな雰囲気を体験したいという、オヤジ世代とは異なる理由で、数少なくなった昔ながらのドライブインを探し、訪れる若者も増えているという。
もうひとつのドライブインシアターはクルマに乗ったまま屋外のスクリーンで映画を見ることができる施設だ。星空の下、クルマの中という2人だけの空間で映画を鑑賞できるというロマンチックなスポットとして日本でも広がった。ただし、天候左右されすぎることから一気に衰退……。しかし、コロナ禍で感染リスクの不安なく映画を楽しめるスポットとして再び注目を浴びている。
ちなみに、若者のドライブスポットに共通する要素は非日常的な写真を撮れる“SNS映え“。ただし、最近では、映えスポット探しに疲れた若者が続出。結果、「チルい(=まったりとリラックスした様子や雰囲気のこと)」スポットを好む若者が増えてきているという。
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