GRヤリスにオジエエディションとロバンペラエディションが特別仕様車として設定されたが、過去にはWRCでドライバーズチャンピオンを獲得したドライバーの名をつけたモデルが存在した。紹介しよう!
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/トヨタ、三菱、スバル
■GRヤリスにふたりのWRCチャンピオン仕様車が設定
2024年1月に発表されたGRヤリスの特別仕様車「GRヤリス RZ High performance・Sébastien Ogier Edition」(セバスチャン・オジエエディション)と「GRヤリス RZ High performance・Kalle Rovanperä Edition」(カッレ・ロバンペラエディション)。
全国のGR Garageを通じ、2024年春頃に抽選申し込みを開始し、各々100台の台数限定で発売を予定している。これまで8回のドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・オジエ選手、2022~2023年連続でドライバーズタイトルを獲得したカッレ・ロバンペラ選手が監修した特別なGRヤリスだ。
両モデルとも専用の新たな四駆制御モードが開発され、標準車両の 「GRAVEL」 「TRACK」 と置き換える形で、四駆制御モードを以下のように設定している。
オジエエディションに採用された「MORIZOモード」は、トラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるため、加速時は前後輪の拘束力を最大(直結)とし、制動時は必要分だけ拘束を緩める仕様となっている。また、「SEB.モード」は前輪の旋回性を確保しながら、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にするため、後輪寄りの前後駆動力配分とした仕様。
ロバンペラエディションの「DONUTモード」はドリフト走行やドーナツターンが得意なロバンペラ選手のため、前後輪の拘束力を最大(直結)とし、ドリフト走行時のスライドコントロール性を確保した仕様。また、「KALLEモード」は、追加装着した等速リアディファレンシャルを最大限活かす制御により、リニアな挙動特性を実現。
外装系ではオジエエディションには新開発の軽量ラリースポイラー(CFRP製)を、ロバンペラエディションにはGRMNヤリスと同じリアスポイラー(可変ウイング/CFRP製)を各々採用し、空力特性を改善している。
続いては過去のWRCドライバーズチャンピオン仕様車をみていこう。
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