■1位はランエボVIしか思い浮かばず!(国沢光宏が選ぶ10台)
三菱自動車の殿堂の正面にはランエボVIのWRCマシンがド~ンと置いてある、という景色しか思い浮かばない。パリ・ダカのパジェロもいいけれど、強かったモデルって市販車の雰囲気がほとんどありません。WRCマシンなら外観は市販車そのもの! いや、4G63に始まるエンジンだって同じ。三菱自動車の技術的な頂点だった。少なくともランエボVIの時代、このクルマの総合性能を超えるモデルは世界に存在しなかったと思う。その隣には、WRカーとしてイマイチだったものの、グループNで大暴れしたランエボIXを並べたい。殿堂入りさせたいクルマ選びをしていると競技車両ベースばかり。現在そういったクルマがないから元気ないのね、とわかる。初代デボネアは三菱自動車の歴史として残したい。
1位…ランサーエボリューションVI
2位…ランサーエボリューションIX
3位…2代目パジェロ
4位…初代ギャランVR-4
5位…初代ミラージュ
6位…スタリオン
7位…初代デリカスターワゴン
8位…GTO
9位…初代パジェロミニ
10位…初代デボネア
■やはりランエボは三菱の象徴(岡本幸一郎が選ぶ10台)
少し前まで三菱にはいろいろなタイプのクルマがあったが、なかでも三菱を象徴するのはやっぱりランサーエボリューションがイチバンだ。
VIを首位にしたのは第2世代のエボの集大成で、性能が高く歴代最もスタイリッシュで、ちょうどトミー・マキネンが3連覇を成し遂げた時のモデルであるから。続くVIIは、新たにACDという最終兵器を手に入れ戦闘力を大幅に高めた第3世代エボの幕開けを飾るモデルだからだ。
以降は高性能4WDセダンの先駆けであるギャランや、一世を風靡したパジェロ、世界のラリーで活躍した初代ランサー、長年三菱のフラッグシップとして君臨したデボネアなど。かつて三菱にも存在したスポーティクーペたちと、三菱ならではのワンボックスであるデリカを選んだ。
1位…ランサーエボリューションVI
2位…ランサーエボリューションVII
3位…初代ギャランVR-4
4位…2代目パジェロ
5位…初代ランサー
6位…初代デボネア
7位…GTO
8位…初代デリカスターワゴン
9位…初代ギャランΛ(ラムダ)
10位…スタリオン
* * *
■まとめ
4G63に代表されるターボエンジン、そして先進性の4WDシステムを併せ持ったモデルの多い三菱。そのトップは三菱がWRCで最も輝いていた時代の象徴的な第2世代ランエボ、ランエボVIとなった。実際にWRCではこのマシンで1999年にトミー・マキネンがドライバーズ4連覇を達成している。
トップ10中、6位に第1世代ランエボの初代ランエボI、10位に第3世代のランエボIXと3台もランクイン。3位の初代ギャランVR-4はそのご先祖様みたいなモデルだから、三菱のモデルにはWRCがよく似合う。
また、もう一方のラリーの雄、パジェロも初代と2代目がランクイン。先進的なアウトランダーPHEVとi-MiEVが入ったのも“三菱らしさ”と言えるのではないだろうか。
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